西野学園

合併で4校体制。国際化に対応できる人材を養成
「西野学園」は医療・福祉系人材の養成に特化した専門学校グループで、数多くのコメディカルスタッフを輩出してきた。
「札幌医学技術福祉歯科専門学校」(札幌市中央区南5条西11丁目)「札幌心療福祉専門学校」(同北2条西20丁目)「札幌リハビリテーション専門学校」(同北4条西19丁目)の3校に加え、4月1日には保育士と介護福祉士の専門課程を持つ「成徳学園」との法人合併により、「せいとく介護こども福祉専門学校」(南11条西8丁目)の運営を継承した。
せいとく介護こども福祉専門学校の河合宣孝校長は「西野学園は専門教育、成徳学園は人間教育を根幹としています。両学園の優れた部分を融合し、教育理念でもある『探究心』『創造心』『貢献心』を育てます」と話す。
西野学園では今年度、「共育から共生へ」を経営方針に策定。「学ぶことは生きること」をキャッチコピーに掲げ〝多様な属性を認め合い、尊重できる人材育成〟をテーマに置いている。
前鼻英蔵理事長は「多様化社会では、グローバルに活躍できる力も必要なため、国際化教育も推進中です。西野学園では韓国の『大慶大学』や台湾の『弘光科技大学』と国際教育提携を締結したほか、フィリピンやベトナムなどアジアの日本語学校や職業大学との協定を積極的に行っています。一方の旧成徳学園では、中国大連の送り出し機関と提携しており、留学生の受け入れが多い。両者の国際的な専門職業人育成のノウハウを掛け合わせてシナジー効果を生みたいです」と話す。
また、教育力の向上も重点施策に挙げており、全国平均以上の国家試験合格率を目標に、入学前教育や基礎学力向上策の取り組みなどで教育の質を強化している。
教員のさらなるレベルアップを図るため、今年3月にはクラス運営の強化に向けたハンドブック「専門学校教員のためのクラス運営ハンドブック」(明治図書刊)を刊行した。
全国の学校法人6法人と連携して今年3月に刊行したもので、基本的な担任業務の流れ、クラス運営ロードマップ、成功事例や生徒対応スキルなど教員に向けたノウハウを1冊に凝縮。国家試験合格率や就職率向上はもちろん、退学や留年を〝させないクラス〟の運営も同本の大きなテーマだ。
「『この学校を卒業して良かった』と学生が満足できるクラス運営に取り組んでいます」と前鼻理事長。

