印刷技術の応用でセンサーマットを開発。新製品も誕生
サイン看板の設計・製作から印刷までを手がける「セーコー」は、1965年の創業だ。
2010年からは培った印刷技術を使い、認知症患者の徘徊や転倒予防対策として導入が進むセンサーマットの開発に着手。構造は企業秘密だが、プリントTシャツなどで用いられるシルクスクリーンの印刷技法をセンサーの一部に応用し、外部からの圧力を感知できるセンサーマットを完成させた。今では全国の医療・介護の現場で採用されている。
17年4月からは、車椅子のブレーキかけ忘れによる転倒事故を予防する「車椅子ブレーキセンサー」も販売。既存の車椅子に設置可能で、対象者が立ち上がるだけで警報音を鳴らす設定にもできる。価格は2万4000円で、立ち上がりセンサーのみの場合は1万6000円とどちらも低廉。介護施設や医療機関などを対象に、2週間の無料貸し出しもおこなっている。