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道民防災コンサルタント

全道各地で避難訓練を開催。設備の使い方などもレクチャーする

〝形骸化した訓練〟にさせない。本番を想定した避難訓練を実施

 近年、地震や豪雨などの自然災害が相次いでいる。8月には千葉県や石川県で大雨による被害が発生しており、災害はいつどこで起きるか分からない。

「企業や施設の防災対策で重要となるのが避難訓練です。定期的に防災設備を点検していても、いざという時に従業員や利用者が適切に作動できなければ、十分な防災対策とはなりません」と話すのは、道民防災コンサルタントの前田博文社長だ。

 同社では、消防用設備などの点検事業や防災用品の販売のほか、顧客への防災訓練も実施。これまでに約300カ所で防災訓練を行っており、設備の使い方だけでなく避難行動までレクチャーしている。施設ごとに合わせた実践的な避難訓練を提案するが特徴だ。

 重視するのは、あらかじめ内容を知らせて実施する〝形骸化した訓練〟ではなく、実際の災害を想定した抜き打ちの訓練。スモークマシンで煙を発生させたり、複数の避難経路がある施設では、あえて一部を使用できない状態にするなど、建物内の設備を通常とは異なる状態に設定。参加者が予測できない状況をつくる〝リアルなシナリオ〟を設計している。

 前田社長は「災害時はパニックになりやすいうえ、建物がいつもと同じ状態であるとは限りません。だからこそ本番を想定した避難練習が絶対に必要です。訓練の頻度は、気候条件が異なる夏期と冬期の年2回を推奨しています」と話す。

 一方で、北海道ならではの備えとして、冬季の車内防寒対策も欠かせないという。大雪で道路が寸断され、身動きが取れなくなる事態も想定し、車内にはアルミ製の防寒ブランケットなどを常備しておくことを推奨している。

「備蓄食料も注意が必要です」と前田社長が話すように、賞味期限が平均3年程度の製品が多く、期限切れを防ぐために定期的な入れ替えを呼びかけている。また、人気の高いパン類は卵をはじめとするアレルギーの有無によっては食べられないケースもあるため、事前に確認することを推奨している。

「当社ではさまざまな備蓄食料を取り扱っています。中でもおすすめなのが『おでん缶』です。価格も手ごろで冷たいままでもおいしい。『あの時やっておけばよかった』『備えておけばよかった』という後悔をなくすために、まずはできることから始めてほしい」と前田社長。

 同社は、10月17、18日に鳥取県で開催される「ぼうさいこくたい2026」にも参加する。全国の産学官民が防災活動を発表して、交流する日本最大級の防災イベントだ。最新の技術や情報を得るとともに、全国の防災企業との連携を深め、道民の防災力向上を図る。

 

「防災士」の資格を持つ社員が多数在籍する