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表鉄工所

旭川市の本社社屋。今年で創業80年を迎える

フルオーダーメイドの「水門」で人々の暮らしを守る

 河川の水流を制御し水害を防ぐ「水門」は、近年の気候変動などを背景に、その性能への要求は一層高まっている。

 旭川市に本社を構える「表鉄工所」は、水門の設計から製造、施工、メンテナンスまでワンストップで行う水門メーカーだ。河川の特性に応じた〝フルオーダーメイド〟のものづくりを強みとし、高い技術力と品質が高い評価を得ている。石狩川、天塩川、十勝川など北海道を代表する河川には、同社製の水門が数多く設置されている。また、水門の他にも、橋梁、除塵機など、水に関わる鋼構造物も幅広く手がけており、培ってきた技術力と豊富な実績を強みに、地域の安全・安心を支える治水インフラの整備に貢献している。

 事業の主力は公共事業で、売り上げの約9割は水門関連。そのうち約7割を元請けとして受注し、北海道開発局をはじめとする道内外の自治体や道内のゼネコン、そして全国の水門メーカーとの取引実績を持つ。

 自社開発による特許製品を数多く展開しており、なかでも代表製品の「フロートフラップゲート」は、従来のゲートとは異なり、無動力での自動開閉を実現。開閉作業の無人化と省エネルギー化を可能にし、水害時にも迅速に機能する高い即応性を備えている。

 このほか、内水排除と逆流防止を自動で切り替える「フラップインゲート」や、自重降下式の水門開閉機「スーパーラックシリーズ」など、これまでに取得した特許は50件に上り、高い技術力を強みに他社との差別化を図っている。

 1946年創業の同社は、今年で80周年を迎える。昨年8月には表雄仁専務が表実社長(現会長)から経営を継承し、社長に就任。「従業員が〝頑張る価値〟を実感できる環境を作りたい」(表社長)という思いから、働き方改革と福利厚生の充実にも力を入れる。

 定期的な社内健康アンケートの実施や、従業員の健康管理を可能とする腕時計型ウェアラブル端末も導入が予定されるなど、社員の健康維持・増進に注力。こうした取り組みが評価され、昨年には健康経営優良法人の認定を取得した。

「人々の暮らしを守る社会インフラは、今後も必要不可欠です。その役割を担い続けるため、従業員と共に会社を持続的に成長させていきます」と表社長。

代表製品「フロートフラップゲート」
表雄仁社長
〝フルオーダーメイド〟の一貫生産体制が最大の強み