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道南バス

創立100周年の記念事業としてコンサートを開催。

公共交通として次の100年も地域の暮らしを支える

 道南バスは、胆振・日高・後志地域の公共交通を担い、住民の暮らしを支えている。

 有事でも地域を支える役割を果たしており、行政機関と連携して緊急時の対応訓練を定期的に実施するほか、災害時の人員輸送にも協力している。

 昨年創立100周年を迎え、記念事業として、歴代カラーを再現したバス4台やレストアした当時の高速バスを復活。実際に運行するほか、同年7月に開催された「室蘭みなと祭り」でも展示し、好評を博した。 

 10月には、100周年記念コンサートを開催。地元のジャズオーケストラとコラボし、会社の歩みを映像と生演奏で振り返った。

 また昨年9月6日に開催された大規模イベント「室蘭満天花火大会」を交通面から支えた。会場まで延べ87台のシャトルバスを運行し、約2万人の来場者を輸送した。

 長谷川義郎社長は「地域からは『大車輪の活躍』と高い評価を受けた。利用者から寄せられた感謝の言葉は、社員の大きな励みにもなった」と振り返る。 

 一方、地域交通を維持するため、人材確保にも注力する。

「昨年からは定期昇給制度を導入し、定年を65歳へ延長しました。休日数の拡充や労働時間の見直しを進め、働きやすい職場環境づくりを推進しています。地元高校生の採用に加え、自治体の移住支援制度を活用した道外での会社説明会、自衛隊退職予定者へのPRなど、新たな採用チャネルも積極的に開拓しています」と長谷川社長。

 さらに今年からは、冬季が閑散期となる本州のバス会社との人材連携も進め、道外のバス運転手を路線バスの運行を担う出向者として受け入れている。

 利用者の利便性向上も推進する。室蘭市や苫小牧市と連携し、GPSを利用してバスの運行状況をリアルタイムで提供するバスロケーションシステムの導入や他の交通機関、自治体との連携を深め地域全体で持続可能な交通ネットワークの構築を目指す方針だ。

 長谷川社長は「決済システムの更新や次世代技術の活用も視野に入れながら〝地域になくてはならない公共交通〟として、次の100年も住民の暮らしと地域づくりを支え続けていきたい」と力を込める。

復刻カラーのバスも運行している
長谷川義郎社長
ドイツネオプラン社製の高速バスも復活(上)し、旧塗装(下)とともに走る