市立病院前老年内科メモリークリニック
なかの・せいご/1992年東京医科大学卒業。99年国立精神・神経センター武蔵病院で勤務。2010年医療法人相生会認知症センターセンター長。11年東邦大学医学部客員教授。日本老年医学会認定老年病専門医。日本核医学会認定核医学専門医。医学博士。
新薬を用いたアルツハイマー治療を提唱
「アルツハイマー型認知症やその前段階とされるMCI(軽度認知障害)は、脳内に『アミロイドβ』と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症すると考えられています」と中野正剛院長。
近年、このアミロイドβを脳内から除去する2種の治療薬が、保険診療で使用可能となり、早期治療によって認知機能の低下の進行を抑制できる可能性が期待されている。
治療の対象となるかどうかは、問診や神経心理検査による認知機能の評価に加え、脳MRIや脳血流SPECT検査などを行い、総合的に診断。アルツハイマー病が疑われる場合には、市立札幌病院や北海道医療センターなど、薬による治療を実施している医療機関を紹介。アミロイドPET検査や脳脊髄液検査で脳内の蓄積を確認し、診断されれば、治療開始を検討する。
「約束を忘れる、同じ話を繰り返す、段取りが悪くなるなど、認知機能の低下を自覚した段階で受診することが大切です。治療薬は早期であるほど効果が期待できるため、気になる症状があれば早めに専門医へ相談してほしい」