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札幌円山整形外科病院

興村 慎一郎 医師
おきむら・しんいちろう/2006年札幌医科大学医学部卒業。大阪行岡病院スポーツ整形外科、札幌医科大学整形外科、帯広協会病院整形外科などを経て、25年札幌円山整形外科病院に着任。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

膝疾患が専門。高難易度の膝靭帯再建術にも対応

「札幌円山整形外科病院」は、年間2700以上の手術実績(2025年4月〜26年3月)を有する。手や股関節・膝関節、脊椎・脊髄といった各部位を専門とする整形外科医が在籍し、専門性の高い医療を提供している。

 25年に着任した興村慎一郎医師の専門は、膝関節疾患やスポーツ整形だ。特に、変形性膝関節症や靭帯損傷などの膝疾患全般の診療に携わっている。

 変形性膝関節症に対する診療の基本方針は保存療法だ。ヒアルロン酸注射やインソールの作製、リハビリテーションを組み合わせ、患者の症状やライフスタイルに応じた治療を行っている。

 保存治療で改善がみられない場合には、手術療法が検討される。主な術式は人工関節置換術と骨切り術で、膝関節の状態や患者の年齢、活動性などを踏まえて治療方針を決定していく。

 膝の人工関節置換術では、関節全体を置換する全置換術に加え、状態によっては部分置換にも対応するのが興村医師の特徴。「部分置換は適応が限られる場合もあり、関節の状態を詳細に評価したうえで選択しています」

 また、変形性膝関節症では半月板損傷を伴うケースも少なくないため、骨切り術を選択した症例では、関節鏡を用いた半月板処置(半月板制動術や縫合術など)を併用する場合が多い。こうした併用手術は、関節機能の維持を目的とした手技の一つとして位置づけられている。

 一方で、スポーツ整形外科領域では高難易度な膝靭帯再建術にも対応。中でも得意とするのが前十字靭帯(ACL)損傷に対する再建術だ。14年から2年間、大阪行岡医療大学教授の史野根生医師のもとで国内留学を経験。膝前十字靭帯再建術を中心とした技術研鑽を積んできた。

「正常に近い靭帯を再現する『解剖学的ACL再建術』を学びました。具体的に話すと、骨付き膝蓋腱を用いた再建術などを行います。対側より靭帯を採取するので、術後のリハビリを早期から開始することができ、入院期間は1週間程度。競技への復帰は術後6~10カ月で、復帰する競技とリハ進捗状況に応じて、段階的に進めていきます」

 興村医師らの〝円山整形膝チーム〟では、年間を通じて250件以上(25年4月〜26年3月)の膝靭帯再建術を行っている。加えて、同院はリハビリテーション体制も充実。膝靭帯再建術後を含め、術後の機能回復を目的としたリハビリを院内で継続的に実施することが可能だ。

「手術から回復期まで一貫したフォローが可能となる環境を整えています。理学療法士による運動療法や段階的な機能訓練も行い、術後の機能回復まで見据えています」

 

史野根生医師(真中下)のもとで国内留学を経験
前十字靭帯損傷に対する再建術のようす