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スター保育園

毎年、100人以上の職員が一堂に会して忘年会を行う

市内11施設を運営。経営難の保育園をM&Aで次々と再生

 スターグループは、認定こども園や企業主導型保育園など市内11施設を運営するほか、保育園運営のコンサルティング事業も手掛ける。M&Aを活用した保育園再生にも実績があり、経営難に陥った施設の再建を通じて、地域の保育インフラを支えている。

 きっかけは、近江幸一社長自身の子育て経験だった。待機児童問題を目の当たりにし、「子どもたちや保護者の力になりたい」と、2017年に異業種の自動車関連事業から参入した。

 創業後は急速に事業を拡大。現在運営する11施設のうち8施設はM&Aによって取得した。経営不振や後継者不足などを背景に相談が寄せられるケースが多いという。

 同社の強みは〝再生力〟にある。複数施設を運営するスケールメリットを生かし、人員配置の最適化や運営ノウハウの共有、コスト削減を実現。これまで引き受けた施設はすべて黒字化に成功している。

「そこで働く職員や園児、保護者のことを第一に考え、引き受けるかどうかを判断しています。保育園の経営で悩んでいる人がいれば、まずは気軽に相談を」と近江社長。

 独自のサービスも支持を集める。高品質なおむつを無償提供する「手ぶら登園」を実施するほか、安全対策にも力を注ぐ。散歩中には園児や職員が目立つよう全員が蛍光色のビブスを着用し、見守りタグを活用した行方不明防止対策も導入するなど、多重の安全対策を講じている。

 さらに〝職員ファースト〟を掲げ、道内の保育士ではトップクラスの給与水準や待遇も実現。就労環境の整備にも注力し残業や持ち帰り業務を禁止するほか、豊富な休暇制度の導入や柔軟な人員配置で離職を予防。人材の定着や採用力向上につなげている。

 近江社長は「保護者目線の運営を徹底し、安心して子どもを預けられる環境づくりを何よりも大切にしています。また、保育士が安心して笑顔で働ける環境を整備することで質の高い保育につなげています。今後も保育園の再生や運営支援を通じて地域の保育インフラを守り、選ばれる保育園を目指します」と話す。

安全対策として散歩中は全員が蛍光色のビブスを着用する
近江幸一社長