野口観光グループ
カテゴリー別のホテル22施設を道内外に展開
1964年、登別プリンスホテル(現登別石水亭)の開業をスタートとする道内最大手の観光ホテルチェーン。道内と箱根・湯河原に22施設を有する。多様なブランドを展開しており、高級路線の望楼NOGUCHI、アッパーミドル路線の「ザ レイクビューTOYA 乃の風リゾート」「HAKODATE 海峡の風」、リーズナブルな「登別石水亭」などがある。
近年はインバウンド(訪日客)需要の拡大を背景に、高付加価値化も進めている。
その象徴が、2024年末に洞爺湖畔に開業した最高級ブランド「BOUROU LAKE TOYA」だ。
全20室、洞爺湖温泉エリア初のスモールラグジュアリーホテルとして料金は1泊7万〜15万円(2人1室、1人の料金)に設定。全室に露天風呂を備え、長期滞在を促すラウンジも完備。SNSによる多言語発信で自社サイトからの直接予約を促し、国内外の富裕層の取り込みに成功している。
既存施設の価値向上も進める。昨年は「緑の風リゾートきたゆざわ」のサウナを全面改装したほか、「きたゆざわ 森のソラニワ」の屋内遊具パークを刷新。滞在そのものをエンターテインメント化し、体験価値の底上げを図った。
野口和秀社長は「高級からリーズナブルまでの3カテゴリーに加え、超ハイクラスや低価格帯を含む5カテゴリーへ多層化する」と、新たな需要の開拓の構想を語る。
また、同グループでは業界の慢性的な人材不足対策として、18年に全国初の宿泊業に特化した企業内職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」を開設して人材育成を行っており、道内経済を支える観光業に貢献している。