ほっかいどうデータベース

北海道車輛運送

自動車輸送用のキャリアカーをはじめ、トレーラーや各種専用車両を保有

事業領域の拡大と人材投資を両輪に、成長を加速

 1957年創業の物流企業。道内に陸揚げされた自動車や大型トラック、特殊車両の陸送をはじめ、一般雑貨などのシャーシ輸送を手掛けている。

 2025年度の売上高は、前年度比109%と伸長。かねてより輸送網の再構築に取り組んでおり、25年10月に札幌市東区に「札幌営業所」を移転開設。道央圏の中心拠点として稼働したほか、新規荷主の獲得や運賃改定などが寄与し、堅調に推移した。

 新規事業も推進し、5月から「スバルロジティクス北海道納整センター」(苫小牧市柏原)の作業を受託した。道内向けスバル車の納車前整備を担う拠点で、パーツ取り付けやコーティングなどの業務を担当、事業領域の拡大も図っている。

 中長期的な成長に向けた投資も進めており、6月に本社社屋の建て替え工事を開始。新社屋は5階建ての自社ビルで1階に本社機能を配置し、2~5階は賃貸住宅として活用する。竣工予定は27年9月で、新たな収益の柱として期待がかかる。

 小泉直哉社長は「事業成長には新規事業や設備投資も大事ですが、それ以上に人材が欠かせない」との考えのもと、働きやすい職場環境づくりにも力を注いでいる。

 5月から定年年齢を60歳から65歳へ延長。経験豊富なドライバーが長く活躍できる環境を整えた。

 また、昨年から旭川、函館、道東方面の路線で有料道路の利用を義務化。月額約400万円のコスト増となるものの、冬季の安全確保やドライバーの負担軽減を優先した判断だ。

「ドライバーが安心して働けることが、結果として輸送品質の向上にもつながります」と小泉社長。

 さらに、速度や急加減速などを記録するデジタコの評価データを活用したインセンティブ制度の導入も検討中。ドライバーのさらなる安全意識の向上につなげる考えだ。

 今年は10月に、創業70年目を迎える節目の年。小泉社長は「先人たちがつないできたバトンをしっかり次世代へつなぎ、100年企業を目指していきたい」と語る。

 

道央圏の物流拠点である「札幌営業所」
ドライバーは若手からベテランまで活躍
小泉直哉社長