浄土真宗本願寺派 覚英寺(かくえいじ)
現代の寺の在り方を探求した地域交流拠点
「覚英寺」が2024年に本堂の隣地に開設した「白鳥山覚英寺 教化センター」は、明るく開放的な空間で従前の納骨堂のイメージを払拭している。
同センターを立ちあげた3代目の海野英爾住職は「近年進んでいる檀家離れや墓離れは、少子化や核家族化だけが原因ではありません。我々が時代の変化に対応しないまま、古い慣習にあぐらをかいていた結果、寺院と人々の距離はどんどん離れてしまいました。『教化センター』は、演芸や学びの場として親しまれてきた寺院としての役割を現代で果たすために開設しました」と話す。
施設には納骨堂や礼拝堂、和室、ホールを完備。体操教室や茶道教室、落笑会、笑いヨガ、コンサートの開催など、広く地域に開かれたコミュニティーの場として親しまれている。
納骨堂は従前の「暗い」「狭い」といったイメージとは異なり、大きな窓から日差しが降り注ぐ。最新テクノロジーを駆使した参拝方法も話題で、2階大ホールの合同参拝ブースの礼拝堂に専用QRコードをかざすと、故人の法名や遺影、思い出の写真、家系図、歴史などがモニターに映しだされる。
「小さな子供でも〝誰の〟お参りをしているのかわかりやすい。先祖のおかげで子や孫、ひ孫のわたし達が存在していることを実感し、改めて感謝する時間にしてほしい」と海野住職。
ホールにはイスやテーブルもあるため、故人の写真を見ながら思い出話に花が咲く家族も多く、長時間滞在する参拝者も珍しくない。
「『お参りに来た』ではなく、『会いに来た』という方が多い。何かと忙しい日常ですが、ゆっくりと故人を感じながら自分自身を見つめる機会にしていただきたい」と海野住職。
骨つぼの収容数に応じて大小5つの納骨壇を用意するほか、永代管理納骨壇も完備。見学、相談は随時受け付けている。
海野住職は「寺院関係者の見学も大歓迎です。寺離れを食い止めるために我々に何ができるのか、知恵を出し合いましょう」と呼びかける。