丸ウロコ三和水産
多様なプロモーション活動で幅広いファンを獲得する
紋別市に本社を構える「丸ウロコ三和水産」は、オホーツクエリアの有力水産加工グループ「オホーツクセンチュリーホールディングス」の筆頭事業会社。
グループには「マルヨ横田水産」(浜頓別町)、「壽綜合商事」(枝幸町)を有し、オホーツクエリアにある6つの漁業協同組合からの仕入れ体制を確立している。さらに今年2月には「門脇水産」(浜頓別町)と株式譲渡契約を締結。株式の取得は26年末を予定している。
各社の社長も兼務する山崎和也社長は「当グループの主力であるホタテの仕入れ量は、今回のM&Aで約8000㌧に、売上高はグループ合計で130億円を超える見込みです」と話す。
一方、オホーツクエリアの水産加工業界では、地場企業が国内大手の傘下に入る動きが加速している。山崎社長は「回遊魚は漁獲量に波があるため、経営が不安定になりやすい。そこに人材不足や後継者の不在などが重なっているようです。一方でホタテは稚貝の放流、養殖による水揚げ計画があるため安定的な漁獲量が見込めます。しっかりと原料を確保し、商社や量販店だけでなく、エンドユーザーにも販路を広げたい」と話す。
自社や商品だけでなく、地域のプロモーションにも積極的で、オホーツクエリアを舞台にした短編映画も複数制作してきた。今年3月にも浜頓別町で撮影を実施し、11月に開催される「ふるさと映画祭」での上映を予定している。また、商品の一部を自社企画のラッピングトラックで輸送し、オホーツクの海産物をブランディング。スポンサーを務めるレバンガ北海道とは、水産物の輸出入に関する協働事業を展開するほか、コラボレーション商品の開発も進行中。スポンサーの枠を超えた交流を続けている。
「海洋環境や国際情勢の変化など、イレギュラーな事態は必ず起きるものです。さまざまな問題が発生しても経営が揺るがないように、さまざまなチャンネルを駆使して企業価値を高めていく。ファンを増やしていきたい」と山崎社長。