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プライム

自社工場を保有しさまざまなニーズに対応

今秋には本州4つ目の拠点を開設。新事業もスタート

通信、電気工事を主軸に住宅リフォームも開始

 通信工事と電気工事を主軸に、内装工事や除排雪なども手掛ける「プライム」。創業は2015年で、25年9月には10周年を機に「プライムホールディングス」を設立し、持ち株会社制へ移行した。

 同社の大きな特徴は、一般建設業許可のほか、消防施設工事業、内装仕上げ工事業、とび・土工工事業、登録電気工事業者届といった各種工事に関わる幅広い資格・許可を取得していることだ。しかも電気工事業と電気通信工事業の双方で、特定建設業許可を取得していることも特筆に値する。

 工事における質の高さや経営の安定が担保されていることにより大手企業からの受注も増加。中でも売上高の4割を占める通信工事業では、携帯電話基地局設置工事のほか、電柱の建て替え工事やWi‐Fi新設・増設工事といった現代社会において不可欠な通信インフラを手掛けている。主要携帯電話キャリアや大手通信設備工事会社に引けを取らない工事実績を積み上げており、携帯電話基地局設置工事では道内トップシェアも維持している。

 施工エリアも拡大しており、本社を置く札幌市のほか、茨城県と徳島県にも拠点を開設。東北や北関東、関西、四国でも大型工事を複数受注、これに対応するため今秋には大阪営業所を開設する。拠点の整備により、営業力がさらに強化される見込みだ。

 會田史門社長は「3年後に売上高30億円超えを目指しています。これを見越して、今春も5人を採用しました。電気工事事業などを分社化し、3年後にはホールディングスの傘下企業を4社まで拡大したい」と体制づくりを着実に進めている。

 業容の拡大も進んでいる。年間100件ほど手掛けていた店舗などの内装工事のノウハウを活用して、4月から住宅リフォーム事業を本格始動した。

 工事に必要な資格と許可を取得した専任のスタッフが迅速に対応し、現場確認から施工、アフターサービスまで責任を持って担当する体制を構築した。

 クロスの張り替えや床の補修、建具の交換といった小規模なものから、外壁の張り替えや浴槽リフォーム、キッチンの拡張工事、バリアフリー化などの大規模工事にも対応。住宅の状況や家族の要望を聞き、適切な提案も行う。

「見積もりや相談は無料です。すでに当社と除排雪サービスを契約しているお客様には割引特典も用意しています。約10年にわたり地域密着型の事業を展開してきており、地域の特性に精通しているのも当社のメリットです。口コミで広がっていくように地道に実績を築いていきたい」と會田社長。

ワークライフバランスを重視し、定着率が向上

 実は、住宅リフォーム事業の開始には別の側面もある。

「除排雪事業に従事する従業員の、春から秋までの仕事を確保することも目的だった」と會田社長は振り返る。これまでも同社では従業員が働きやすい環境を整えるためにさまざまな対策を行ってきた。特に従業員の育成面では、現場主義を貫き自主性を尊重している。

 會田社長は「技術を身につけるには頭で考えるのではなく、まずはやってみること。答えを自分で出すことで、自分なりのやりやすさが築かれ、仕事に生かされる。もちろん失敗はつきものですから、それは当社が責任を持って引き受ける。そういう社風を築いています」と育成方針を語る。

 また時間管理を徹底しているのも特徴で、これが定着率の高さにもつながっているという。

「プライベートがうまくいかないと、仕事もうまくいかないというのが私の持論です。働き方改革の影響もあるが、ワークライフバランスを大切にすることが長い人生においては不可欠と考えています。仕事とプライベートの両方を楽しめるようなサポートをしていきたいです」と會田社長。

 こうした言葉を裏付けるように、21年には「札幌市ワーク・ライフ・バランスplus企業」の認定を取得。このほか、途上国の未来を支援するCIESF(シーセフ)の教育支援活動を支援したり、サステナビリティ経営方針を策定するなど、先進的な取り組みを行っている。

「事業を発展させるためにM&Aも積極的に行っていきたい。数字だけではなく〝心の通った事業継承〟をしたい。これまでの10年間と同様に、背伸びはせず着実に成長していきます」と會田社長は語る。

 

ミーティングルームは社内に4つ。いつでも打ち合わせができる体制を整備している
會田史門社長
〝古い価値観を壊し新しい常識へ〟が理念。
写真は自社PR用動画の1コマ
基地局工事では道内トップシェアを誇る
札幌市東区に本社を構える