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札幌ニップロが住宅向け換気 システムの機能改善を提案

換気システム・リカバリー事業のスタッフ

戸建てやマンションの24時間換気システムはダクトの汚れが見過ごされがち。放置すれば室内のCO2濃度が高まるため、健康面への影響も心配だ。

 24時間換気とは、住宅内の空気を一日中ゆるやかに入れ替え続ける換気システムのこと。2003年の建築基準法改正以降、日本の新築住宅では設置が義務化されている。近年増えている1つの専用機器で空気を循環させる全館空調システムもこの亜種といえる。

 一方で、見逃されがちなのが空調・換気ダクトの汚れだ。放置すれば健康面でも影響が出る。

 冷暖房・換気の総合設備会社「札幌ニップロ」(本社・札幌市、渡邉宏輝社長)では、空調設備の施工とメンテナンスを手掛けている。

 同社の古屋潤常務は「特に注意したいのがCO2濃度です。目安は1000ppm以下とされていますが、それ以上になると不快感や眠気、集中力低下、さらには頭痛やだるさを感じることがあります。北海道の場合、気密性が高い住宅がほとんどで、特に冬は窓を開けない上、暖房機器を長時間使用する。換気機能が低下している家ではCO2が常に基準オーバーになっているケースが多い」と注意を呼びかける。

 そのため同社では、4月から「換気システム・リカバリー事業」を新たに立ちあげた。単なるダクト清掃だけにとどまらず、ワンランク上のトータルサービスを提供する。需要拡大を見越しスタッフも増員している。専用機器も開発した。

 主なサービス内容は3つ。「メンテナンスリカバリー(機能回復)」では、ダクト・グリルなどのホコリを除去し、換気効率の最大化やCO2濃度の回復を目指す。

 また「リペア(修理・交換)」では、空調のモーターや基板、フィルターなどのパーツを交換しトラブルの解消はもちろん、システムの寿命を延ばす。

 さらに「インストール(設備更新)」によって、機器本体を新型に入れ替えるなどで住環境をアップデートする。

「空調機器の不調が、実はダクトの汚れだったというケースは多い。滞った空気の流れを正常化し、住まいと家族の健康を守ることを見据えた空調のトータルケアを提供していきたい」と古屋常務。

特殊な機器を用いてダクト内を清掃
換気ダクト内(上)とメンテナンス後(下)