三愛病院
新棟完成で充実した環境が整った精神科作業療法室
三愛病院は2025年11月に開院60周年を迎えた。開院以来、精神疾患を中心に質の高い医療を提供し、近年は高齢者をはじめ幅広い年齢層に見られる疾患の多様化に対応。「医療・保健・福祉のトータルケア」を理念に掲げ、チーム医療で診療・治療にあたっている。
25年は新棟となる「中新館」の西側部分が完成。建物はRC構造の3階建てで、延床面積は約4300平方㍍。2階の精神科作業療法部門に関しては、広さが旧精神科作業療法室の2倍近くまで拡大した。
2階では障害に応じた各種リハビリ室を整備。ここで行う作業療法は、手工芸などの物作り系ほか、カラオケや合唱などの音楽系をはじめ、ゲームやパソコン、調理、スポーツ系など幅広く、02年の部門開設以来、さまざまな訓練メニューを考案・指導を続けている。
この作業部門の中心となって活躍しているのが精神科作業療法士で、チーム医療に欠かせないコ・メディカル部門に所属。医師、看護師をはじめ薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなどとともに患者の情報を共有し、症状緩和、社会復帰の手助けとなる業務に取り組んでいる。
同院は2年ほど前まで精神科作業療法士は9人在籍していたが、現在は16人まで増員。スタッフの8割が20代で、療法プログラムを実施していく上でも新しい感覚と行動力が期待されている。
作業療法室の伊藤也実主任は「当院では現在入院約400人、外来約20人の患者さまが処方されています。高齢者を中心とする認知症をはじめ、うつ病、発達障害などの患者さまが増加傾向にあり、私どもが担当する作業療法の役割も大きくなっています。新しいリハビリ室が完成したことで、さまざまなカリキュラムが組めるようになり、業務の大きな助けとなっています。より多くの患者さまが早期に回復され社会復帰することを目標に、スタッフみんなで頑張っています」と語る。
新棟の中新館は、1階厨房が既に稼働を始めており、3階の入院病棟(60床)は27年5月頃の完成を予定している。
千葉泰二理事長・院長は「今後も作業療法を充実させ、新棟の建設を進めてより充実した医療環境を整え、地域に貢献したい」と語っている。