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さっぽろ脊椎外科クリニック

山田 恵二郎 院長
やまだ・けいじろう/1995年京都府立医科大学医学部卒業。勤医協中央病院、京都民医連中央病院、札幌中央病院を経て2015年12月に開院。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

ゴールは〝日常生活への復帰〟。多角的な視点で方針を策定

 脊椎疾患の診療において、診断の正確さと治療の選択肢の幅は、患者のその後の生活を大きく左右する。

「さっぽろ脊椎外科クリニック」の山田恵二郎院長は、こうした責任を強く意識しながら、31年間にわたり首と腰の治療に向き合ってきた。

 腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、神経根症、頸椎症などを主な治療対象とし、手術に限らず保存療法も含めた多角的な判断を重視している。

「手術はあくまで選択肢の1つ。症状の進行度や患者の生活背景を踏まえ、最も負担の少ない道を選択します」といった考えが診療の根底にある。

 一方、近年は生成AIの普及により、患者自ら自覚症状を調べるケースも増えた。

「自身の状態を知るきっかけや疾患に関心を持つという観点から、AIは非常に有効なツール。しかし、情報は断片的な場合も多いため、得られた情報を鵜吞みにせず、最終的な診断や治療方針の判断は、専門機関に委ねてほしい」と慎重な姿勢を示す。

 手術では、低侵襲の「OLIF」と「XLIF」を得意としている。体の側方から患部へアプローチし、背筋への侵襲を抑えながら神経の除圧や脊椎固定を行う術式で、術後早期からのリハビリ開始が可能だ。2025年は、濱田一範副院長と合わせて、393件の手術を実施。その内、約7割を山田院長が担当している。

 こうした実績に加え、診断力や治療方針の丁寧な説明が評価され、患者は全道から訪れている。地方では脊椎専門医が少なく、診断がつかないまま症状が長期化する例もあるという。こうした患者が口コミやインターネットを通じて同院を知り、山田院長を指名して来院するケースも少なくない。

「治療のゴールは手術ではなく、その先にある〝日常生活への復帰〟です。退院後のリハビリについても各地の施設と連携し、継続的な支援体制を構築しています」と中長期的な支援に努めている。

手術室を2室完備
リハビリ科では理学療法士が4人在籍
外来は完全予約制