カルビーポテト
収穫請負や品種改良も。契約生産者に伴走
食品メーカー「カルビー」(本社・東京都千代田区)が調達する国産ジャガイモの約8割が北海道産であり、看板商品「カルビーポテトチップス」にも道産ジャガイモがふんだんに使用されている。
カルビーは北海道を重要な原料調達拠点として位置づけ、契約生産者を支援する「カルビーポテト」を1980年に設立。新品種の開発をはじめ、栽培データの収集と分析をもとに栽培工程の見直しや改善を行うなど、45年にわたって契約生産者と歩んできた。
近年は道内でも気温の上昇が顕著であることから適正施肥や新品種の開発、干ばつ対策を推進している。
一方、契約生産者の省力化もサポートしており、大型ハーベスター(収穫機)を用いて収穫・選別作業を請け負う「コントラクター事業」を提供。一次産業の労働人口が減少の一途をたどる中、持続可能な農業の実現を多方向から目指している。
田崎一也社長は「本年、カルビーポテトチップスは50周年を迎えましたが、温暖化の加速など50年前とは外部環境が大きく変わりました。これからの50年も生産者と消費者の笑顔を持続出来るよう、私達カルビーポテトは目の前の課題に真っすぐに向き合っていきます」と話す。