北海道消防機材

防災意識の向上や技術継承に注力し、業界を牽引
消防用設備の設計から施工、保守まで一貫して手掛ける「北海道消防機材」は、札幌本社のほか、苫小牧市や室蘭市に拠点を持つ。
初田製作所(本社・大阪府枚方市)や能美防災(本社・東京都千代田区)など、大手メーカーの代理店として消防設備全般の製品を取り扱っている。
道内で初めて自動火災報知設備やスプリンクラー設備の設置を手掛けたことで知られ、創業から77年間にわたって、業界を牽引してきた。
特に大型商業施設やビル、ホテルなどで設置が義務づけられているスプリンクラーは、設置工事を行う道内企業が少なく、大型施設の建設が続く近年は、札幌中心部や北広島市近郊で業務を拡大。2024年も民間を中心に大型物件を多数受注した。数十社を超える協力会社との信頼関係を生かし、安定して業績を伸ばし続けている。
「協力会社やお客様に恵まれ、ここまで続けてこられました。業界では人手不足が叫ばれていますが、当社はありがたいことに社員の離職率も低く、ベテランから若手までが主要な戦力として活躍しています」と八木健眞社長。
人材育成に注力し、社員の約9割が国家資格である「消防設備士」を保有。さらに「第二種電気工事士」や「特定建築物調査員資格者」などの有資格者も多数在籍するなど、全社員の防災意識の向上と知識や技術の継承にも努めている。
一方、スポーツを通じたCSR活動も活発だ。
22年からは苫小牧市のプロアイスホッケーチーム「レッドイーグルス北海道」のオフィシャルパートナーを務めるほか、今年3月には「北海道日本ハムファイターズ」の新庄剛志監督が発案した「SHINJOボードに当てて111万円をGETしま賞」にも協賛している。
笠谷吉則専務は「スポーツ支援を通じて、地域貢献ができてうれしい。地域社会の一員として、誇りを感じています。今後も北海道を盛り上げていくためにさまざまな取り組みを進めていきたい」と語る。
北海道の安心・安全な未来のため、日々の施工や保守業務を徹底し、火災時のリスク最小化に向け、歩みを進めていく。

