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北海道消防機材

定期的な保守点検を行う

火災から生命と財産を守る。消防設備のプロフェッショナル集団

 札幌を拠点に苫小牧や室蘭に拠点を構える「北海道消防機材」。1948年の消防法公布と同時期に創業し、これまで77年間にわたり、消防用設備の設計、施工、点検をワンストップで手掛けてきた。

 近年、ビルや施設の老朽化や電気設備の複雑化、さらに人手不足による点検の遅れなどにより、潜在的な火災リスクは高まっている。多くの人が利用する建物では、わずかな見落としが大きな被害を引き起こす可能性がある。確実に作動する設備とそれを操る確かな技術がこれまで以上に求められる。

 消防用設備には、「知る」「消す」「逃げる」の3つの役割がある。火災が起きたことを知らせる自動火災報知設備、火を消す消火設備、人命を守るための避難設備であり、同社では、これら全てに対応。道内で初めて自動火災報知設備の設置やスプリンクラー設備の設置を行うなど、常に業界をリードしてきた。

 設置だけでなく、その後の定期的な保守点検も欠かせない。これを怠ってしまうと火災時に設備が正常に作動せず、命に関わる重大なリスクを招きかねない。同社は現在、大型商業施設やホテル、病院など約3000件もの保守に携わり、日々の暮らしの安心を守り続けている。

 当然、設置や保守業務では高度な知識や技術が必要になる。同社では社員の約9割が国家資格である「消防設備士」を保有。「第一種電気工事士」や「特定建築物調査員資格者」、「防火対象物点検資格者」など専門性の高い有資格者も多数在籍している。

 また、50社以上にわたる協力会社やパートナー企業とのネットワークも活用し、柔軟に対応できる体制を敷く。こうした現場対応力も高く評価されている。

 八木健眞社長は「災害は予告なしに起こります。社会の一員として、一人ひとりが意識を強く持つことが〝備え〟につながります。安心・安全な未来を実現するために日常から防災を意識して行動してほしい」と訴える。

定期的な保守点検を行う
専門性が高い資格を持つ社員も多数在籍
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