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アトラスグループ

従業員は不動産のエキスパートが揃っており顧客の信頼も厚い

賃貸アパートの企画・施工・管理まで一貫体制を構築

総合不動産企業の「アトラスグループ」は、中古収益物件の売買や新築賃貸マンションの供給、管理が主事業。マンスリーマンション事業では、管理室数や累計利用人数などで道内屈指の実績を誇る。

昨年度は20棟の新築マンションを供給し、管理戸約数は3000戸を突破。売上高は18億円に到達するなど、4期連続の増収増益となった。加えて、過去最高益も達成し堅調な業績が続く。 

中橋健志社長は「地域の居住ニーズを捉え、それを掘り起こすことが数字につながりました」と好調要因を語る。

この言葉通り、現在はラピダス(本社・東京都)の進出で賑わう千歳・苫小牧エリアで賃貸物件の供給に注力。同エリアは今後さらなる人口増加が予想されている。

「当社では元来、千歳市や近郊で物件を供給しており、このエリアに合った物件企画のノウハウがある。ここをチャンスと捉え、供給を加速させる」と中橋社長。今年度中にも千歳エリアに6棟前後の賃貸アパートを供給する計画だ。

一方、昨年からは新築戸建分野にも本格参入。グループ会社の「アトラス・ネオ」(本社・札幌市)は設計・施工部門を有し、リフォームやリノベーションを手掛けている。

3月からは、宅地12区画(札幌市北区新川西4条3丁目)の販売を開始。7月下旬頃には、現地にモデルハウスも完成した。戸建住宅事業の強化により、総合不動産企業としての事業チャネルも拡大している。

「アトラス・ネオの本格稼働により、新築賃貸アパートも企画から施工、管理までをグループ内で完結できるようになり、より質の高いサービスが提供できます。さらなる業容拡大を目指します」と中橋社長は自信を見せる。 

中橋健志社長
同社初のモデルハウスは大きな窓が特徴