アトラスグループ

HD会社を設立。新体制で事業規模の拡大を図る
総合不動産企業の「アトラスグループ」は、中古収益物件の売買や新築賃貸マンションの供給、管理を軸に近年は新築戸建に参入するなど、事業チャネルも拡大している。マンスリーマンション事業では、管理室数や累計利用人数などで道内トップの実績を持つ。
2024年度も業績は堅調に推移した。札幌市のほか、千歳・苫小牧エリアで23棟の賃貸物件を供給。現在も道央エリアでは、20棟以上の新築物件の建設が進行中だ。
また、2年前には紋別市の不動産会社「民友商事」との業務提携で事業エリアを拡大。オホーツクエリアでは、今も2棟の新築物件の建設が進んでおり、年内には竣工する予定だ。
好調な業績の一方で、社内体制を見直し、世代交代も推進している。
6月にはホールディングス会社「アトランティス」を設立。「アトラスグループ」と住宅の設計・施工の「アトラス・ネオ」を傘下に置いた。これにともない傘下2社の社長だった中橋健志氏(アトランティス社長)が会長、常務の奥山昭光氏が社長にそれぞれ就任した。
現在46歳と若い奥山社長は「社員と年齢が近い分、意見や要望を吸い上げやすくなった。グループ全社の専門性をより高め、多様な顧客ニーズに対応していきたい」と語り、当面は管理部門の強化に注力していく方針だという。
事業エリアの拡大も相まって、24年度だけで管理物件数は約1000戸増加。グループ全体では5000戸を突破し、入居率は96%と高水準を維持する。
奥山社長は「30年までに管理戸数10000戸を目指しています。グループのシナジーと地域に根ざした事業展開で足元を固め、企業価値の向上を推進していきます」と目標は高い。

