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森田工建

技術訓練施設と走行試験所を兼ねる「山部試験施工研修施設」

広大な研修施設で技能向上と業務効率化にまい進

富良野市に根ざして、農業土木工事などを手掛けてきた「森田工建」。高い技術力が評価されており、その背景には充実した教育環境がある。

2021年には若手の技術訓練施設として「山部試験施工研修施設」を富良野市内に開設。約3000平方㍍の平地でバックホーやブルドーザーの操作や安全管理などを実践から学ぶことができる。

同施設は、ICT建機の走行試験所も兼ねている。人材不足解消の一手として、業務効率化はもちろん、若手などの未習熟者にも操作できる独自のオペレーションガイド構築に向けシステムの改良を重ねており、5年後の実用化を目指している。

庄司哲也社長は「より有効な草地整備の手法を探るため、今後は施設内で発芽実験なども行っていきたい」と話す。 

今年4月には同社初となるネパール人技能実習生3人を受け入れ予定。庄司社長は「当社では既にネパール人社員を2人採用しているので、意思疎通にも不安はありません」と語り、今後も継続的に受け入れていく考えだ。3月末には寮を改築し、働きやすい環境整備にも努めていくほか、電気自動車の導入など、ゼロカーボン達成に向けた取り組みも強化していく方針だ。

 

庄司哲也社長