ほっかいどうデータベース

シオンテクノス

札幌市東区にある本社社屋

意識改革で好循環。社員一人ひとりが推進力

約50人のサービスマンが在籍し、ビルや商業施設などの業務用空調機の整備、保守、メンテナンスを行う「シオンテクノス」。

半導体不足の影響で空調設備の新設は伸び悩んだものの、21年度は前年度と同水準の売り上げを確保した。
「保守・メンテナンス業務はストック型ビジネスとして安定しています。空調設備はライフラインですから、メンテナンスが景気に左右されることはありません」と村野篤社長。

国内大手空調メーカー8社のうち4社のメンテナンスを担っており、そのうちの2社は道内トップシェア。残る2社も着実にシェア率を伸ばしている。

同社では、人数が必要な改修工事や深夜帯の作業など、同業他社が〝やりたがらない〟仕事を率先して行うことで顧客からの信頼を獲得。シェア上昇につなげてきた。

また、営業部署を設けていない同社では、サービスマン一人ひとりが〝広告塔〟だ。
「他社と協働で1つのプロジェクトを行うことも多いのですが、現場に立ち会う建物オーナーやメーカー様などからも、サービスマンの技術力の高さを評価いただいています。そこから新たなオファーをいただくこともあり、彼らが当社の推進力となっています」と村野社長。

サービスマンの人材教育に重きを置き、特に重視しているのがマインドアップだ。個人活動として人材育成のコンサルティングも手がけている村野社長は「会社に都合のいい人間を育てることが人材教育ではありません。仕事は楽しむもの。働くことを〝大変〟と思うか〝充実〟と思うかで社員の成長速度は変わりますし、人生の幸福度も大きく変わります。主体性を持ったサービスマンの養成に力を入れています」と話す。

こうした教育方針を打ち出す理由は、真に〝企業は人なり〟と捉えているため。また、意識改革の効果も身をもって体感している。
「私自身、数年前に考えを改めたところ、管理職が変わり、社員が変わった。組織が変貌したのです。教育や採用といった人に関わる場面で苦戦しているなら、まずは経営者自身が変わるべき時なのかもしれません。私でよければ、組織改革のお手伝いもできますよ」と村野社長は笑う。

村野篤社長