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KOUSHIN GLOBAL VISION

札幌市東区の本社屋外観

グループ会社全てが好調  事業領域の拡大も図る

「KOUSHIN GLOBAL VISION」は2020年3月に「広信工業」「マルハリ」「森下建材」の3社の持株会社として発足した。積極的なM&Aや関東への拠点配置などで業績を伸ばし続けている。

21年度はグループ3社ともに増収を達成。特にグループ中核の広信工業は、建設用骨材(コンクリートなどの材料となる砂利や砂)運搬の大型案件の受注が続く。

昨年6月からは北海道新幹線「札樽トンネル」建設工事の土砂運搬を手掛けるほか、昨冬の大雪による除雪事業も好調だった。さらに、今年6月には石狩川改修工事に伴う土砂運搬もスタートしている。

設備面でも業界の先陣も切る。2月にはテレスコ式リヤダンプを北海道初導入した。この新型車両は、車体の軽量化により最大積載量が一般的なリンク式ダンプの平均8.5トンから10トン以上に拡大し、輸送効率が格段に向上したうえ、CO2削減にも貢献する。現在は4台が稼働している。

近年はSNSを駆使して業界のイメージアップにも乗り出している。7月現在、同社のインスタグラムのフォロワーは道内業界トップの2万5000人を超え、女性ドライバーを広告塔に知名度向上を図った。「業界の人材不足は深刻です。少しでも業界のイメージアップになれば」と張本淳史社長。こうしたSNSマーケティングの取り組みで、同社への入社希望者は絶えないという。

一方、神奈川県に本拠地を置き、雑貨や引っ越しの長距離輸送を手掛けるマルハリでは、中距離輸送にも参入し、事業領域の拡大を図った。目を付けたのが食品輸送だ。現在は国内大手スーパーを顧客に抱えている。今後は中距離輸送の拡大と同時に、長距離輸送の効率化を図るため関西エリアにも営業拠点を開設予定。業容をさらに拡大していく計画だ。

また、20年12月にM&Aでグループ傘下に収めた骨材販売の森下建材も好調。右肩上がりの業績が続く。「M&Aは事業拡大の重要な手法の1つ。今後も積極的に推進していきたい」と張本社長。

張本淳史社長
女性ドライバーを広告塔に知名度向上に成功