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五稜会病院

初診の患者に配慮した予約専用ラウンジ

明るく開放的な環境で心の病の早期治療と社会復帰を支援

 心の病や発達障害、アルコール依存症など多岐にわたる精神疾患のケアに努める「五稜会病院」。

 木々に囲まれた閑静な地域にあり、精神科病院のイメージとかけ離れた明るく開放的な院内が特徴。全世代が利用しやすいように初診専用のラウンジやカフェ、ハーブ園があるほか、体力向上や協調性を高めることを目的としたスポーツジムを備えている。

 病床は193。道内で唯一開設している「ストレスケア・思春期病棟」は、プライバシーに配慮した個室中心の病棟で、人目を気にせず過ごすことができる。

「入院患者の中心は20〜50代です。病前の状態や症状を見極めて個々の患者に合わせた治療方法を提供しています」と中島公博理事長。

 治療では薬物療法や運動療法、作業療法などを組み合わせるほか、睡眠の質を高めるために認知行動療法を柱としたグループセミナーも開催。対人交流のスキルを身につける「SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)」なども提供している。

 院内にあるデイケアセンターでは、不登校の生徒に向けた対人交流や社会性獲得のためのリハビリテーションも行っている。

 また、精神疾患が理由で休職や退職した社会人向けには、復職支援を行うデイケア「リワークヴィレッジ」を開設しているのも同院の特徴だ。

 内容は集団プログラムや心理療法をベースとしたプログラムを実施。〝仕事をするのに必要な能力の回復〟と〝再発予防に向けた取り組み〟の2つを中心に、公認心理士、作業療法士、精神保健福祉士、スポーツインストラクターがチーム体制で支援を行う。

 さらに、産業医業務やストレスチェックの実施委託などを行う「札幌CBT&EAPセンター」も同院に隣接。職場のメンタルヘルス問題に対してサポートも行っている。

「全世代に対応できるチーム体制を整えています。質の高い治療に努めます」と中島理事長。

●診療科目
精神科、心療内科、内科、消化器内科

●診療時間
月〜土 9:15〜17:00 (土曜は第2・4のみ)
※受付は8:45〜12:00、13:45〜15:45(初診は15:00まで)
※初診は事前に電話予約が必要

●休診日
土曜(第1・3・5)・日曜・祝日

 

院内は開放的なつくりを採用
多目的ホールやジムで運動を実施
中島公博理事長・院長
職員と患者が造園したハーブ園