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鈴久名建設

道内主要建設物に数多く携わってきた

創業100年は目前。永続企業として道内の発展を支える

建設物工事の際に必要な仮設工事、土工事やコンクリート工事などに代表されるとび・土工全般を手掛ける「鈴久名建設」。創業は1926年。およそ一世紀にわたって北海道の暮らしと安全を支えてきた企業だ。これまでに同社が携わった工事の一例を挙げると、さっぽろテレビ塔(札幌市中央区)、日本生命札幌ビル(札幌市中央区)、札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)、ルスツリゾート(留寿都村)などの道内主要建設物のほか、商業施設や病院、高層ビルなど多岐にわたっている。

仮設工事やコンクリート養生では常に最新の工法を取り入れており、技術力は極めて高い。取引先には大手ゼネコンが名を連ね、なかでも大林組(本社・東京都港区)は70年以上もの間、同社が一次下請けを務めており、大規模建設工事には欠かせない存在となっている。

ITの活用を積極的に行っているのも特徴だ。2016年にはコンピューター上に現実と同じ建物の立体モデルを構築する「BIM」を導入。道内業界においては同社が初めて取り入れた。従来の3DCADは、図面を作成した後に3次元の形状を組み立て、CGでシミュレーションをする。3次元化した後に修正する場合、関連する2次元の図面をすべて修正してやり直さなければならず、膨大な手間がかかっていた。一方、BIMは3次元で設計し、2次元図面を切り出して作成をする。部分的に修正が発生した場合でも、関連図面にリアルタイムで反映され、図面間の整合性を常に保つことが可能だ。統括する鈴久名徹専務は「立体図だと完成後のイメージがしやすく現場作業の効率化にも繋がる。あらかじめ全体像を把握することで安全性の向上も図れます」と話す。

同社では現在、創業100年の永続企業としての将来像を見据え世代交代も推進している。17年には道外大手ゼネコンから35歳の鈴久名将氏を常務に迎え、体制の若返りも図っている。「私達のような年代層が技術を受け継ぎ、若い人材のフォローをしていかなくてはいけない」と鈴久名常務。

鈴久名健社長は「当社が100年近く永続しているのは元請、協力企業、従業員や家族など多方面から支えられた結果です。北海道とともに成長してきた企業としての自覚を持ち、地域に貢献することが我々の使命です」と力を込める。

同社3代目となる鈴久名健社長
鈴久名徹専務(左)と鈴久名将常務
「BIM」は建物の立体モデルを構築する