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医療法人札幌ハートセンター 札幌心臓血管クリニック

八戸 大輔循環器内科部長
はちのへ・だいすけ/2004年旭川医科大学医学部卒業。札幌東徳洲会病院、韓国全南大学病院、湘南鎌倉総合病院、San Raffaele大学病院(イタリア)などを経て、16年札幌心臓血管クリニックに勤務。日本内科学会認定総合内科専門医。日本循環器学会認定循環器専門医。

心臓弁膜症治療で体の負担の少ないカテーテル手術を実施

八戸大輔医師は「札幌心臓血管クリニック」(藤田勉理事長・院長)の循環器内科部長で、ストラクチャーセンター長も務める循環器内科専門医。主に大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症のカテーテル治療に携わっている。
いずれも高齢化が発症の原因とされる疾患で、大動脈弁狭窄症は血液の逆流を防ぐ大動脈弁が硬くなって(動脈硬化)血液の送り出しに支障をきたす症状だ。
「息苦しさ、胸の痛み、失神といった症状が特徴で、突然死の原因のひとつにもなっています。以前より体を動かさなくなったということが微候の場合もあるので、早期発見・治療が必要です」と八戸医師。

同院ではカテーテルによって人工弁を装着し、悪くなった血流を改善する手術「TAVI(タビ)」(経カテーテル的大動脈弁留置術)を主に治療を行っている。
八戸医師は日本のみならずヨーロッパでもこの治療を経験。同クリニック勤務となってからは400件以上の症例数をこなしている。
「この手術は従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて、人工心肺を用いず開胸しないため、体への負担が少なく、高齢者でも治療が可能です」(八戸医師)。
手術は一般的に平均30分と、少ない時間で済み、術日を含めて3日後には退院が可能と、低侵襲であることが特長だ。 
「TAVIチームは、循環器内科医・心臓血管外科医・OPE看護師・CEなどのたくさんのスタッフで構成されています。 その中のコーディネーターの存在は本院ならではで、 カンファレンスの資料作成から、必要な検査のオーダー、医師との治療方針の検討まで行っています」(八戸医師)と、チーム医療体制の充実を強調する。

また、心臓のポンプ機能に支障をきたす僧帽弁閉鎖不全症についても、「マイトラクリップ」と呼ばれるカテーテル治療によって、 血液の逆流を改善する手術が施されている。

高度心臓血管治療専門施設の「札幌心臓血管クリニック」
TAVIでの手術の様子
チームで連携して治療にあたっている