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自社の管理栄養士が考案した給食は子供たちにも好評

食を通じて〝笑顔の輪〟を広げる。療育分野にも尽力

 給食事業が主力。「心をこめた料理はおいしく人を笑顔にする」という意味の造語〝美味心笑(びみしんしょう)〟をモットーに、食を通じて〝笑顔の輪〟を広げてきた。

 給食業界では、食材価格や人件費、光熱費などの高騰が続いているが、契約期間中の価格改定ができず、業績が悪化する事業者が増加している。

「取引先との信頼関係を築いてきたことで、こうした状況下での値上げにもご理解頂きました。24年は価格やコストを適正化し、食のインフラを守ります」と嘉藤田章博社長。

 一方、児童発達支援や放課後デイサービス事業も手掛けており、「あいいろ」と「アベニール」の2施設を運営している。保育園や幼稚園、学校に馴染めない子供が通所しており、子育て家庭の受け皿となっている。

「あいいろ」を統括する嘉藤田龍司統括次長は「規模は10人程と少数のため、スタッフが子供一人ひとりと向き合うことができるのが強み。個々の発達状況に合わせた『療育プログラム』で、子供の成長を支援しています」と話す。

 社会貢献活動にも積極的だ。23年は05年から参加し、コロナ禍で中止となっていた日本テレビ系列の「24時間テレビ」のチャリティー活動に4年振りに復帰。STV広場前に「MMPふれ愛キッチン24」と題した屋台を出店し、利益の全額を寄付している。

 また、同チャリティーの代替として、21年から石狩市でビアガーデンを開催。利益のほぼ全額を寄付しており、この活動も継続していく方針だ。

創作活動を通じて子供の感性を養う
「24時間テレビ」のチャリティー出店では自ら料理を振る舞った嘉藤田章博社長
STVから感謝状が贈られた