シナジー強化で、大きな変化に対応できる経営へ

渡邉 正一氏 ワタナベグループ会長
想像を遥かに超える災難となったコロナ禍への対応に、明け暮れた1年が過ぎた。
ワタナベグループの主な顧客が、ススキノを中心とする飲食店やイベント関係者だっただけに影響は大。対応はグループ内はもとより、顧客飲食店の支援に力を入れた。
「グループの回復度は6、7割。強みとするシナジーが難局を支え、最悪を回避した」
そうした中で10月には業務用厨房機器を扱う「厨房ファクトリー」をグループに加え、〝飲・食のトータルプランナー〟として7社体制を整えた。
「21年3月にはショールームなどを完成させ、コインランドリーを併設する。ゆくゆくはカフェや美容室なども加えて、多くの人が行き交う場としたい」
コロナ禍は飲食業界が大きく変化する契機とも捉え、グループでは通販事業なども視野に入れ、多角的な経営展開を見据える。