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第11回 ニトリレディス

笹生優花プロ(右)に優勝トロフィーを手渡す似鳥昭雄ニトリホールディングス会長

賞金総額倍増で女子プロゴルフツアーを全力応援

プロアマ大会中止 本戦は無観客開催

 今シーズンの日本女子プロゴルフツアー第3戦、第11回「ニトリレディスゴルフトーナメント」が、8月27〜30日の4日間、小樽市の小樽カントリー倶楽部で開催された。
 周知のとおり、新型コロナウイルス感染拡大に伴いJLPGAツアーは同大会まで24試合中21試合が中止を余儀なくされていた。 
 そうした中、大会を主催するニトリホールディングスでは「明るい話題を届けてくれる女子プロゴルファーのために、全力で応援させていただきます」(似鳥昭雄会長兼CEO)と開催を英断。大会は無観客試合としておこなわれたほか、運営面でも感染症専門の医師から助言を受け、ガイドラインにのっとり万全の感染予防対策を実施。選手や運営関係者の安全が確保されるなかおこなわれた。
 例年、道内外の経済人らを招待するプロアマ大会や前夜祭は中止されたが、その一方で女子プロゴルファーを支援するために今回大会限定で賞金総額を1億円から2億円に倍増したことも話題となった。
 小林浩美日本女子プロゴルフ協会会長からは「望外の喜びです。より一層プロスポーツを通じた貢献をしたい」と主催者のニトリに対して謝辞が述べられている。
 試合は19歳の新鋭、笹生優花プロが通算13アンダーで2戦連続の優勝を達成。1800万円から3600万円へ増額された優勝賞金を獲得し、大会は成功裏のうちに幕を閉じた。

北海道を元気に その思いで開催

 今回で第11回目となった「ニトリレディスゴルフトーナメント」は、2010年にスタート。「ニトリ発祥の地への恩返し。北海道に元気になってもらいたい」という似鳥会長の思いから実現したものだ。当時を振り返ると「夕張市を桜の名所に」と桜の植樹や北海道マラソンのメーンスポンサーなど、北海道に対する支援を強化していた時期。同トーナメントの開催もその一環だった。
 ニトリレディスで特筆されるのがプロアマ大会の豪華な参加メンバーだ。
「中央政財界と道内経済界の橋渡しとしての役割も担いたい」という似鳥会長が、道内外の経済界のトップを招待。1993年に本州進出1号となる勝田店を茨城県ひたちなか市に出店。以来、築き上げた中央政財界との圧巻の人脈を集結。似鳥会長自身が大車輪の活躍でホスト役を完遂して、貴重な交流の場を提供してきた。
 そうそうたる顔ぶれの一部を挙げると第1回大会には、木村昌平セコム会長、鈴木茂晴大和証券グループ本社社長、迫本淳一松竹社長、杉田亮毅日本経済新聞社会長ら約120人。
 第2回大会には、宮内義彦オリックス会長や元ソニー社長の出井伸之クオンタムリープCEO、柴洋二郎オリエンタルランド副社長、池森賢二ファンケル名誉会長、鳥井信宏サントリー食品インターナショナル社長らが参加。本戦の参加選手も120人となるなど当時の国内大会最多となり2回目にして国内屈指のトーナメントに成長している。

日本中枢の豪華な顔ぶれが一堂に

 賞金総額1億円、優勝賞金を1800万円に増額した第3回大会では、北海道の夏の風物詩としてすっかり定着。プロアマ大会にも藤重貞慶ライオン会長、佃和夫三菱重工業会長、大髙善興ヨークベニマル社長、堀威夫ホリプロファウンダー最高顧問など豪華な経営者が集結。ナショナルチェーンとして全国で躍進を続けるニトリの存在感を示す大会にもなった。
 このほかにも、御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長CEO、里見治セガサミーホールディングス会長兼社長、橋本孝之日本アイ・ビー・エム会長、三木谷浩史楽天会長兼社長、樋口武男大和ハウス工業会長、多田憲之東映社長、佐藤康博みずほフィナンシャルグループ社長・グループCEO、新浪剛史サントリーホールディングス社長、古森重隆富士フイルムホールディングス会長、岩沙弘道三井不動産会長、三村明夫日本商工会議所会頭など、日本の経済を動かす経営者の面々が北海道に集結した。
 世界基準を意識して4日間トーナメントとなった第7回大会(16年)では、プロ野球球団オーナー5人が参加。白石興二郎読売新聞グループ本社会長、三木谷浩史楽天会長兼社長、後藤高志西武ホールディングス社長、末澤壽一日本ハム社長、宮内義彦オリックスシニア・チェアマンで、宮内氏が「オーナー会議よりオーナーが顔をそろえている」と驚くほど。道内でこれほどのメンバーが一堂に会するのはニトリレディスのプロアマだけと言っても過言ではない。
 さらに17年の第8回大会には、日本経済界の頂点である榊原定征日本経済団体連合会会長や小泉純一郎元総理も参加している。
 第9回大会には、伊藤雅俊味の素会長、今井康之ソフトバンク副社長兼COO、國部毅三井住友フィナンシャルグループ会長、櫻田厚モスフードサービス会長らが。また、昨年の第10回大会にも矢嶋進王子ホールディングス会長、押味至一鹿島建設社長、本庶佑京都大学特別教授、俳優の里見浩太朗氏、小林喜光三菱ケミカルホールディングス会長らが参加している。これは北海道が生んだ稀代の企業家、似鳥会長のネットワークが政財界や芸能、スポーツ、文化界へ大きな広がりを見せていることの現れであり、道内経済界にとっても大きな刺激になっている。
 16年からは前夜祭を自社で運営する「小樽芸術村」内の旧三井銀行小樽支店で開催しており、小樽の栄華を象徴する古き良き史跡は、北海道アピールにも一役買っている。
 今年は開催が見送られたプロアマ大会だが、「北海道を元気に」という目的のためにも、来年の開催に期待したい。

2014年の第5回大会プロアマでの記念ショット

2015年の第6回大会。三木谷浩史楽天会長兼社長、新浪剛史サントリーホールディングス社長、御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長CEOらそうそうたる面々

昨年は第10回大会を記念した感謝のプレートが小林浩美JLPGA会長(左)から贈られた
昨年の第10回大会は鈴木愛プロが優勝。プロアマ大会は過去最多の199人が参加した
2015年の第6回大会はイ・ボミプロが優勝
榊原定征日本経団連会長(右)と小泉純一郎元総理(左)
昨年は、全英女子オープンを制覇した渋野日向子プロや、ノーベル賞を受賞した本庶佑京都大学特別教授も参加