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医療法人社団桂翔会 桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック

慢性中耳炎・難聴

人との交わりは会話から。難聴治療で人間の尊厳を守る

 病気には早急な治療が必要なものとそうでないものがある。コロナ禍ということもあり、耳鼻科への受診をためらう人も多いが、例えば突発性難聴であれば間違いなく前者。桝谷将偉院長は「急に聞こえが悪くなる、耳鳴りがするといった症状が突発性難聴の特徴です。発症から1週間が勝負と言われており、遅れるほど予後が悪くなります」と説明する。
 この数カ月の患者心理に配慮し、同院では発熱患者専用の出入口と待合場所を設けて対応している。
「新型コロナウイルスの疑いがある患者と一般患者が院内で接触することはありませんので、安心して来院してください。突発性難聴以外にも進行が早い耳の病気は複数あるので、聞こえが悪いと感じたら自己判断せずに受診を」と呼びかける。
 加齢が原因の老人性難聴以外は、手術で治せるケースが多い。桝谷院長は「仙台・中耳サージセンター」の湯浅涼医師に師事し、局所麻酔下でおこなう「耳鏡下耳内耳科手術」の道内唯一の体得者。その日のうちに帰宅できる難聴手術をおこなっている。
 手術の対象は慢性中耳炎や外耳狭窄症、真珠腫性中耳炎、耳小骨奇形などに起因する難聴。顕微鏡下のもと、耳鏡と呼ばれる特殊器具を使用し、耳の深部を6~7㍉ほど切開して患部にアクセスしていく。入院が必要な従来式の手術に比べ、手術時間は短く、身体への負担も少ない。
 局所麻酔下で聞こえを患者自身に確認しながらオペをおこなうため、複数のアプローチの中から最も聞こえやすい状態で手術を終えられる。
 保険適用で、70歳以上の高齢者であれば1万8000円程度。69歳以下であっても、その後の人生の充実度を考えれば、費用面の負担感は少ないといえるだろう。
「会話は人間に与えられた尊厳です。自粛生活で電話もままならないのは苦しいはず。耳が遠いのは歳のせいとは限りません。ご相談ください」

桝谷 将偉院長
ますや・まさより/2006年旭川医科大学医学部医学科卒業後、道内基幹病院に勤務。10年北海道大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学入局。その後函館中央病院医長、仙台・中耳サージセンター勤務などを経て16年開業。
従来の7分の1の被曝量で済むCT
難症例にも対応
先端機器を完備したオペ室