アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】鶴岡慎也氏

解説者として瞬発力を鍛え、野球を外からしっかりと勉強する

かつての先輩に囲まれ居心地がいい

 斉藤 シーズンが開幕しましたが、今回は昨シーズン限りで現役を引退し、解説者に転身した鶴岡慎也さんにお話を伺います。

 お忙しく仕事をしていますね。

 鶴岡 ありがたいことにたくさん働かせていただいています。解説業をこなすだけで、精いっぱいですけどね。

 斉藤 解説の仕事の手応えはいかがですか?

 鶴岡 ないです(笑)。でも、面白いです。外から野球を見ないとわからない、気づかないことって、たくさんあるんだと感じています。

 解説では、選手たちへのリスペクトを絶対に忘れないようにやっていこうと思っています。

 昨シーズンまで現役だったので、今、どういう感情で、その選手がバッターボックスに立っているかわかります。現役から離れれば離れるほど、その感情は薄れていくかもしれませんが、今の僕はそこをしっかり伝えていきたい。

 選手の気持ちがわかるからこそ、できないことに対して、「ああやったらいいのに」と論ずることはやめようと思っています。

 解説者に転身して、最も感じたことは、話す仕事は瞬発力が大切ですね。解説者の仕事は目の前でおきたプレーをきちんと説明することはもちろん、言葉選びもより慎重にしなくてはなりません。

 それらを限られた時間の中でパパパンと言っていかなくてはならない。僕にはまだまだそのスキルがないと感じています。

 こずゑさん、勉強させてください!

 斉藤 (笑)。ガンちゃん(岩本勉)、建山(義紀)さんへの見る目が変わりました?

 鶴岡 はい。だいぶリスペクトしています。(森本)稀哲さんらを含め、今、先輩たちとの絡みがとても懐かしい感じがしています。かつてのファイターズの先輩たちに囲まれて、居心地がいいというか。

 斉藤 引退前はコーチも兼任でした。選手としてはベテランで、コーチとしては若手をみなくてはならない。そういうところから、また“ルーキー”に戻りましたもんね。

 鶴岡 今、先輩の解説技術を盗もうとか、そういうことばかり考えています。若手時代のレギュラーを奪おうとする気持ちと若干似ています(笑)

©財界さっぽろ

……この続きは本誌財界さっぽろ2022年5月号でお楽しみください。


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(つるおか・しんや)1981年4月11日、鹿児島県生まれ。A型。右投げ右打ち。樟南高等学校卒。社会人野球・三菱重工横浜硬式野球クラブから、2002年のドラフト8巡目で日本ハムファイターズに入団した。13年シーズンオフにFAで福岡ソフトバンクホークスに移籍。17年シーズンオフに再びFAでファイターズに復帰。ファイターズ時代は正捕手として日本一に貢献するなどした。21年シーズン限りで現役を引退し、解説者に転身した。