アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】飯山裕志氏

ショート強化で、守りの野球をもう一度取り戻す

平沼選手が流した悔し涙の意味 

 斉藤 2020年シーズンは5位という結果に終わり、エラー数はリーグワーストでした。内野守備コーチとして、どのように受け止めていますか?

 飯山 担当として、すべてを受け入れないといけないと感じています。

 もちろん数字は重要ですが、エラーにカウントされなくて、セーフになったプレーもたくさんありました。

 一つのプレーに対して、どういうアウトを取りにいったのか、ということが重要です。今後、数字に現れないプレーへの意識付けに取り組んでいく必要があるのかなと思っています。そうすれば、エラー数も減っていくはずです。

 斉藤 2年連続の5位という結果はいかがですか?

 飯山 はっきりと、今は強くないということを認めざるを得ないと思います。選手がどうこう、コーチがどうこうというわけではなく、強くなるためには全員で取り組んでいくしかないと感じています。

 斉藤 20年はコロナ禍で開幕が大きく遅れるなど、異例のシーズンでした。

 飯山 やっている選手たちが一番大変だっただろうと思います。

 斉藤 自粛期間中は大変でした?

 飯山 基本はホテル住まいなんですけど、そこはあまり気になりませんでした。もともと出無精なところがあるので。

 斉藤 お部屋ではどんなことをして過ごすことが多かったですか?

 飯山 ん~、野球に関することをしていることが多かったですかね。試合のことを見返すとか。自分のために時間を使うということは少なかったかもしれません。お風呂に入るくらいでしたかね。

 斉藤 自身も新型コロナの陽性判定を受けました。

 飯山 感染対策はしっかりしていたつもりだったんですが、陽性判定だったことがわかったときはビックリしました。症状としてはそこまでありませんでした。結果として、大事には至らなくてホッとしています。

飯山裕志氏 ©財界さっぽろ

 斉藤 現役引退後はファームコーチでしたが、20年シーズンから一軍担当となりました。指導面などの変化はありました?

 飯山 一軍だと、やはり選手の結果が求められます。ファームでは選手一人ひとりの課題もまだまだ多いので、そういうところを改善したり、個々の能力を伸ばしたり……、そういう違いがありますね。

 斉藤 20年シーズンで印象に残っていることがあります。平沼(翔太)選手がエラーをしてしまい、試合後、ベンチで泣いてしまうシーンがありました。あのとき、過去にファームで飯山コーチと平沼選手が居残りの特守をしている場面などを思い出しました。

 飯山 本人はエラーをして悔しかったと思います。でも、あの涙の意味が何なのかということが重要だと感じています。

 自分のエラーで試合に負けたからではなく、自分がこれまで練習してきたにもかかわらず、エラーが出てしまった。そういう悔し涙のほうが彼の将来にいきてくるのかなと思います。

 そして、今後は悔し涙ではなく、うれし涙を流してくれるようになるといいですね。

 斉藤 内野の守備では近年、二遊間を固定できていません。セカンドは渡邉諒選手がレギュラーを獲得したかなと思いますけど、ショートは不在のままです。

 飯山 野球において、センターラインは重要なポイントです。ショートは卓(中島卓也)が試合に出たら、いい働きをしてくれています。ただ、それ以外の選手はショートの守備でなかなか満足のいく仕事ができていないのが現状です。

 間違いなく強化すべきポイントの一つだと認識しています。そこを押し上げることができれば、守りの野球をもう一度立て直すことができるのではないかと思っています。


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(いいやま・ゆうじ)1979年7月13日、鹿児島県生まれ。B型。右投げ右打ち。れいめい高校卒。97年ドラフト4位で日本ハムファイターズに入団。現役時代は守備職人としてチームを支えた。2017年シーズン限りでファイターズひと筋20年の現役生活に幕を下ろした。その後、チームのファーム内野守備コーチに就任。20年シーズンから一軍を担当する。背番号71。