【今月号特選記事】メニューは1種類、場所はナイショ!?第一寶亭留が手掛ける「秘密のカレー部屋」

 8月30日、札幌・定山渓のとある場所に“怪しい”お店がオープンした。それは第一寶亭留がこっそりと営業する「秘密のカレー部屋」だ。本誌記者はその秘密を探るため、店舗に足を運んだ。

「スパイスにまみれながら準備中。怪しいものではありません。どうぞよろしくお願いいたします」

 5月下旬、SNS「Instagram」上で、「秘密のカレー部屋」と名乗るアカウントが、こう投稿した。

 プロフィール欄には、“令和四年8月30日開店、住所秘密・完全予約制”と記載。続いて、“@札幌市南区定山渓温泉山ノ風マチ”というヒントを小出しにしている。

 しかしそれ以上、場所の手がかりになる情報はない。本誌記者は思った、「怪しい」と。

 その後、ネット上で予約が可能になった。そこには、店の新たな情報も公開されていた。メニューは1種類、秘密のカレーのみ。ルーは「ビーフ」と、「海老バター」を日替わりで提供。予約完了後、「当日は5分前までに『風マチビルヂング』の『食堂いち』へお越しくださいませ」という案内が表示された。

 風マチビルヂングは8月20日にオープンした飲食施設。「ハレとケ洋菓子店(1階)」と「食堂いち(2階)」の2店舗が入っている。

 当日、施設に向かう。営業開始時間の11時に予約していた。ちょうど食堂いちのオープンも同じ時間だった。店前には、2店の開店を待つ客で20人弱の列ができていた。

 

定山渓でこっそりと営業中のカレー部屋 ©財界さっぽろ

 

 記者も順番を待つ。すると「秘密のカレー部屋ご予約の方はこちらへ」と2階に呼ばれた。食堂で会計を済ます。そのまま、本棚が並ぶ店前で待機するよう指示を受けた。

「店内のあのドアが入口だろうか、もしくは別の施設に移動するのか」など、想像が膨らむ。そんな中、店員がやってきた。

「部屋の中の撮影は大丈夫ですが、入口の場所は“ナイショ”でお願いします」と、伝えられた。案内されたのは、予想外の場所だった。ほかの客からも驚きの声があがるほどだった。

 

 
12席ほどの小さな部屋にはスパイスのにおいが漂う ©財界さっぽろ

 

 発売中の月刊「財界さっぽろ」2022年11月号では、その後のカレー部屋内のレポートや第一寶亭留担当者へ飲食事業について取材している。

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