【今月号特選記事】急拡大続ける無人ギョーザ販売店

 札幌市内で「無人餃子販売」の看板やのぼりを見かけることが多くなった。コロナ禍での内食需要の高まりと相まって急速に市場が拡大している。

 札幌でギョーザ需用拡大を目指して猛烈な“覇権争い”が繰り広げられているのはご存じだろうか。市内の至るところに無人販売店が雨後の筍のように出現している。

 本誌記者が調べたところ、札幌市内で少なくとも6つの無人販売店が軒を連ねている。(※本誌未掲載のつぼ八藤野店無人販売所を含む)。

 その中で最初に出店したのが「札幌みそぎょうざ」。かねてより市内で展開していた「SAPPORO餃子製造所」(イートアンドホールディングス/本社・東京都)の別業態である。

 21年8月25日に第1号店となる平岸店がオープン。そこから1年たたずして11店鋪まで伸ばしている。

 後に続いたのが「北海道餃子研究所」。今年3月に1号店を開いた。ミシュラン一つ星を獲得した東京の和食店で修業した小林怜史代表が札幌のラーメン店「札幌豚研究所」とコラボして誕生。

 北海道餃子研究所のオープンから2カ月後の5月。雪松(YES/本社・東京都)が北海道進出を果たす。実は餃子の無人販売の発祥は雪松だと言われている。18年9月に埼玉県入間市で1号店を出すと瞬く間に全国へ拡大。今年7月末現在で沖縄を除く46都道府県で400店以上を構えている。

 その雪松にメラメラとライバル心を燃やすのが「餃子の桂馬」(豊平区豊平3−3)。こちらも今年の5月に開店したが。その直後、隣の空きテナントに雪松が看板を掲げたのだ。

 この争いに参入したのが円山で人気の居酒屋「花わさび」。同店のスタッフによると、店の看板メニューだったギョーザを家庭でも味わってもらうため無人販売を始めたそうだ。

 現在発売中の財界さっぽろ9月号では、各店のギョーザのこだわりポイントを列挙。本紙記者の独断による味の評価も掲載している。

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