【今月号特選記事】市長選?それとも国政?弟はあの大泉洋、“モテモテ”函館市幹部・大泉潤の気がかり

 政治家の大好物は“人気者”だ。今やドラマや映画、バラエティに引っ張りだこなのが、北海道の芸能事務所「クリエイティブオフィスキュー」所属で「TEAM NACS」の看板タレント・大泉洋氏だろう。大泉の実の兄・大泉潤氏は函館市の幹部職員。いま、その存在が地元政界をにぎわせている。

大泉潤氏(函館市議会YouTubeチャンネルより) ©財界さっぽろ

 大泉潤氏は1966年、江別市生まれ。札幌北高校から早稲田大学法学部に進学した。弁護士を目指し司法試験に挑戦。卒業後、函館市役所に入った。保健福祉部次長から、17年4月に観光部長に昇格。2019年4月から、保健福祉部長を務めている。この3年間、市内の新型コロナウイルス対策に奔走。メディアの記者会見にも頻繁に登場している。

 来春、函館では市長選がおこなわれ、大泉氏には市長選出馬説が飛び交っている。

 ただ、当の大泉氏は周囲に「“弟の七光り”で名前が上がっているだけです。出馬する考えはまったくないです」と漏らしており、謙遜の姿勢を崩していないというが、仮に選挙に出れば、抜群の知名度、そして話題性にはことかかない。

 また大泉氏には国政進出への期待もある。衆院北海道8区の自民党候補・前田一男氏は2回連続して小選挙区で落選。次期衆院選は候補が差し替えになる可能性が高い。前田氏に代わるこれといった保守系候補はいないため、大泉氏に地元経済界が白羽の矢を立てているのだ。

 大泉氏の行く末を左右するのが、今年4月の市役所人事だ。3月末までに市役所を辞めれば、市長選に向けたゴーサインとなる。一方、副市長などに抜てきされれば、市長選の可能性が薄まる。函館の政界関係者は、大泉氏の一挙手一投足から目が離せないのだ。

 ただし市長選に出れば当選確実とまで言われる中、足かせとなりかねない点もあるという。詳しくは2月15日から全道の書店・コンビニエンスストアで発売中の月刊財界さっぽろ2022年3月号で確認いただきたい。全国の書店で取り寄せ可能なほか、当社オンラインショップからも購入できる。お買い求めは以下のリンクからどうぞ。

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