【今月号特選記事】北海道の“いま”をデータで解き明かすランキング特集!

「数字は嘘をつかない」――ビジネスの現場で、よく用いられる言葉だ。数字は世情を表す指標でもある。

 月刊財界さっぽろ2022年2月号では、北海道の今を解き明かすさまざまなランキングとデータを集め、51ページに及ぶ特集を組んだ。

 目下、札幌市の不動産は高騰している。一説にはバブル期を超えたという話まである。背景には深刻な土地不足と資材の高騰だ。そこで、札幌圏のJR、地下鉄駅別の宅地価格を掲載。また、市内中古マンションの同じ駅別の平均価格を紹介している。あわせて、人気のハウスメーカーはどこなのか。着工戸数をランキング化した。

中古マンション相場 ©財界さっぽろ

 コロナ禍で、道内経済は深刻なダメージを受けている。そうした中、建設業界は堅調に推移している。経営状況を見極めるデータが「経営事項審査」というもの。略して「経審」と呼ばれ、公共工事を直接受注する建設会社は、必ず受けなければならない審査だ。そこで、道開発局Aクラスの経審の主要データをまとめた。

 信金は地域経済を支える重要な役割を担う。道内全20信金の「預金残高」「自己資本比率」「不良債権比率」「自己資本比率」「業務利益」を一覧表にしている。

 道内のスーパーは、アークス、イオン北海道、コープさっぽろの3極時代と言われて久しい。本誌では、「ラストワンマイル」に着目した。これは消費者にモノやサービスが届く最後の区間を指す。宅配が典型的な業態だ。ラストワンマイルの先頭を走っているスーパーはどこなのか。

 新車市場はSUVとミニバンブームが続いている。道内新車登録台数ランキングを掲載した。トヨタが圧倒的な強さを見せる中、トップに輝いた車種は、ヴィッツの後継車だった。

JAの販売支払高 ©財界さっぽろ

 道内には100のJAがある。規模を示す数字の1つに「販売支払高」がある。これは農家がJAに出荷・委託した農畜産物について、JAが支払った代金の合計だ。販売トップの道東のJAは、470億円強となっている。地域別に分析すれば、パワーバランスも透けて見えてくる。

 太平洋沿岸に発生した赤潮により、道内の水産業は大打撃を受けた。温暖化により水揚げされる魚種も変化している。総合振興局別の漁獲量をランキング化。あわせて、ホタテ、サンマ、ホッケなど、主要魚種の水揚げ量の推移も掲載。道内水産加工業の売上ランキングでは、釧路市の企業が首位となってている。

 百貨店はコロナ禍で売上が激減したが、回復の兆しをみせている。道内主要百貨店の売り上げを公開。「リベンジ消費」に期待を寄せている。

 家電業界は絶好調だ。量販店はどこも、最新決算で過去最高益を記録。コロナによる巣ごもり、感染対策が追い風となっている。そこで、ヨドバシカメラ札幌店に人気の家電商品を聞いた。昨年、石狩にコストコの道内2号店がオープン。それはきっかけで、ある家電がバカ売れしたというのだが…

「北海道どさんこプラザ」は、道内の名産を扱うアンテナショップ。全国各地の自治体も東京を中心に店を構えるが、どさんこプラザ有楽町店は、年商10億円を誇り、売上日本一だという。そこで、有楽町店と札幌店の人気ベスト5を掲載した。どちらもトップは、「もぐもぐタイム」でカー娘がほおばったあの銘菓だ。

 セコマは道内1000店舗以上展開されている。店内調理される「ホットシェフ」の商品は、これまで道民の胃袋を満たしてきた。セコマにアンケートを実施し、人気ランキングを掲載した。大きなおにぎりで一番人気は具は果たして……

 書籍、文具、音楽、飲食が集積する「コーチャンフォー」。最近、力を入れているのが「コーチャンフォーマルシェ」と呼ばれる売り場。成城石井の商品をはじめ、道内の名産もとりそろえている。売上トップは旭川市のかりんとう屋のあの商品だった。

 コーチャンフォーにはあわせて、「文庫」「文芸書」「ビジネス書」新書」「実用書」「児童書」の、2021年の売上ランキングトップ10も聞いた。さらに、CD・DVDのジャンル別売上も掲載している。

 コロナ禍でペットブームに拍車がかかっている。その一方、飼育放棄も増加中。そうした中、多くの保護犬が生まれている。そうした活動を支援する札幌の保護団体「犬のM基金」に、引き取り理由と犬種別の頭数を聞いた。

 犬猫と同時に熱帯魚を飼い始める人も増えている。自宅で楽しめる趣味として、人気だという。本誌では札幌の熱帯魚店に人気の魚種を取材。飼い方の工夫もレクチャーしていただいた。自分だけの水族館をつくってみてはいかが。

 国会議員は政治資金なくして活動はできない。政治資金報告書のデータをもとに、道内関連国会議員の政治団体の収入を調査した。1億円を超える収入の議員は2人いた。

 2月に北京五輪が開幕する。道内179市町村で、オリンピアンを多く送り出している自治体はどこなのか。トップは人口の多い札幌だが、その以降のランキングは興味深い。選手名も掲載しているので、わが町のオリンピアンを探してほしい。

 少子高齢化の時代に突入して久しいが、道内でも人口が増えている自治体もある。そこで、道内転入超過数をランキング化した。

 いまや「ふるさと納税」は、自治体の大きな収入減となった。道内全体の納税額は47都道府県でトップだ。ふるさと納税の三種の神器は「コメ」「カニ」「肉」だという。二年連続で首位は、カニが有名なあの町だ。

 2020年、全国の自殺者が11年ぶりに増加した。孤独に悩む人も少なくない。そうした人たちの最後の砦が「社会福祉法人 いのちの電話」だ。21年の相談内容や年代別相談件数を表にした。

 ここまでザッと内容を紹介してきたが、ジャンルは23に及ぶ。この中のどれかは、自分の生活に関連するものがあるはず。ぜひ、本誌を開いていただき、自分が置かれた現状と照らし合わせてほしい。そして、自らのビジネスに役立ててほしい。

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