【今月号特選記事】「らーめん信玄」包囲網も?コロナ禍のススキノ“ラーメン最前線”

ススキノ中心部の人気ラーメン店マップ ©財界さっぽろ

「ススキノでは新型コロナの感染者が出続けていた最中の出店。それも超有名店だったこともあり、びっくりした」

 ラーメン通がこう驚く超有名店とは、2020年8月にオープンした「菜々兵衛すすきの店」(南6西4、Cビル1階)のことだ。

 同店は2008年、札幌市白石区の住宅街で店主の堀寛氏が開業した。豚骨ラーメン同様に鶏の骨を白濁するまで煮出した「鶏白湯(とりぱいたん)」スープが人気で、ラーメン通のブログで取り上げられたことなどをきっかけに大ブレイク。修学旅行生や外国人観光客を乗せたバスが立ち寄るほど、市内はもとより道外でも高い知名度を誇る店となった。

 これまで、道外の百貨店でおこなわれる物産展に出店することはあったが、支店を出すのはこれが初めて。ススキノでは2015年に「札幌すすきのラーメン館」(南6西4、16年閉館)へ期間限定で出店して以来の進出となる。

 今年8月の開店以後、ススキノには逆風が吹き続けているが店主の堀氏は「思ったほど客入りは悪くない」と話す。

 一方、ススキノ南西部でもにわかに出店ラッシュが起きた。

 2020年10月に、豊平区の有名店「MEN―EIJI(エイジ)」の別ブランドで、鴨出し中華そばが売りの「ダックラーメンエイジ ススキノ店」(南6西9)が出店。

 11月には狸小路にあった「札幌炎神」の味を受け継ぐ「札幌ゑん神」(南5西8、吉田ビル1階)が開業した。

 このエリアでは1994年開業の「五丈原 本店」(南7西8)が長く人気を誇ってきた。2008年には、五丈原から40メートルほど離れた位置に「えびそば一幻」(南7西9)が開店。そして、その両店の狭間で客足を伸ばしたのが、2000年開店の「信玄 南6条店」(南6西8)。今ではこのエリア一番の行列店となっている。

 信玄をはじめ既存店は新店を迎え撃つ形で、新型コロナの影響も相まって一触即発の“最前線”となっている。

 発売中の財界さっぽろ2021年新年特大号では、ススキノ中心部と信玄を中心とした南西部について、それぞれ人気のラーメン店を地図付きで紹介した。

 その上で、菜々兵衛・堀氏や「ダック~」の出店を仕掛けた運営会社の思惑、さらには最前線に立つ信玄店主が語った秘策について解説している。

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