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髙堂建設

「十勝川左岸二期地区 中熊牛第1用水路熊牛9号工区外一連工事」

現場改革で立て直し。受賞企業の〝常連〟に回帰

 帯広に本社を構え、農業土木や道路、河川の維持管理など公共工事を手掛ける「髙堂建設」。広尾町と大樹町に拠点を設け、道路の維持管理や除排雪も担う。今年創業70周年を迎え、長きにわたって十勝エリアの基幹産業である農業を支えるとともに、交通インフラの維持で地域に貢献している。

 今年は「十勝川左岸二期地区 中熊牛第1用水路熊牛9号工区外一連工事」で通算7度目となる北海道開発局「優良工事等表彰」(局長表彰)を受賞。音更町、清水町、芽室町に位置する農業地帯で、農業用水の安定供給と維持管理の軽減を目的とした用水排水施設の整備工事を完遂した。同エリアは地下水位が高く、掘削面から大量の湧水が発生する高難度工事だったが、仮設配水管の設置で対応するなど施工品質の確保を図ったほか、WEBカメラを常設した遠隔指示および監視で安全対策を徹底。環境対策やインターンシップの受け入れも評価された。

 髙堂匠社長は「難易度の高い工事も積極的に受注しています。技術力の向上やノウハウの蓄積が当社の財産となる。会社だけでなく該当工事の技術者個人も表彰されますので、モチベーションのさらなる向上が期待できる。社内表彰も行い『自分も負けられない』と組織全体の活性化にもつなげています」と話す。

 同時に、9度目となる北海道開発局工事成績優秀企業認定(ゴールドカード)も受賞した。こちらは農業土木と道路維持管理、ICT活用が総合的に評価された格好だ。昨年には北海道開発局「i‐Con奨励賞」を受賞。建設DXにも積極的に取り組んでいることの証左だ。

 ただ、決して順風満帆の道のりではなかった。2021年には工事中に事故が発生し、連続受賞が途切れた。これを機に「コスモス(建設業労働安全衛生マネジメントシステム)」を導入し、現場の改革を行った。

 髙堂社長は「より安全な現場を構築するために立て直しが必要でした。システムの導入をはじめ、認証の維持も大変ですが、事故ゼロを目指すことが元請けである当社の責務です」と話す。

 十勝エリアでは、今後も多くの農業基盤整備事業が控えている。同社への期待も高まる中、〝人〟を最大の経営資源と捉え、毎年10人ほどを採用。グループ全体で135の従業員を有する。今年は十勝エリアで唯一、「健康経営優良法人ブライト500」の認定を受けるなど福利厚生の充実にも力を入れている。

「農業土木、道路維持管理を通じて、食料安全保障と防災に寄与することが我々の存在意義です。30年以内に約90%の確率で起こるとされている千島海溝巨大地震では、広尾町や大樹町、浦幌町など当社の管轄エリアで大きな被害が想定されます。今後も人員や重機を拡充し、来るべき時に備えたい」と髙堂社長。

髙堂匠美社長
本社社屋
広々としたリフレッシュラウンジ