中山組
高品質な施工とICTで、北海道の社会インフラを支え続ける
創業103年。道内のゼネコンを代表する1社。完成工事高は8年連続で250億円を超え、2025年度の受注構成は土木55・1%、建築44・9%、官庁工事59・9%、民間工事40・1%と、官民双方から幅広い受注がある。
これまでに北海道横断自動車道余市工事、桂沢ダム橋脚工事、新千歳空港連絡通路など、さまざまなインフラ整備に携わり、道民の暮らしを長年支えてきた。
現在は、札幌市中央区で工事が進む都心アクセス道路にも参画。大林組(本社・東京都港区)とのJVで「北9条東函渠設置工事」を担当するなど、札幌都心部の新たな交通ネットワーク整備の一翼も担っている。
今年は昨年に続き、北海道開発局から「工事成績優秀企業」(ゴールドカード)を受賞したほか、局長表彰(王子揚水機場改築工事)と部長表彰(中島工区外完了整備工事)を受けた。
土木・建築工事の両部門を統括する澤向弘光専務は「社員と協力会社による日々の積み重ねが、今回の評価につながったと考えています。今後も高品質な施工を追求していく」と語る。
高い施工品質を担保するため、技術革新にも取り組む。21年から「ICT推進部」を設置し、専任者5人を配置。ドローンを活用した3次元測量や空撮画像から3次元点群データを生成し、土量の算出などに活用している。
また、設計データを作成してICT建機と連携させるなど、測量から施工まで一貫してデジタル技術を採用。作業時間の短縮や省力化を図りながら、施工の精度向上に努めている。こうした先進的な取り組みが評価され、23年には北海道開発局から「i‐Con奨励賞」を受賞した。
現場を支える人材への投資や環境整備にも積極的だ。建設会社では珍しい労働組合を組織し、初任給の引き上げや定期昇給とベースアップを14年連続で実施。子育て支援を推進する企業を認定する厚生労働省の「くるみん認定」も受けている。
中山茂社長による現場視察は、業界でも知られた〝名物〟の1つ。多い時は1日5カ所を巡り、社員や協力会社を励ましながら現場を見守っている。
また、中山社長は7月、長年にわたる建設事業への功績が認められ「建設事業功労者等国土交通大臣表彰」を受賞した。
一方、災害復興への支援も継続しており、8月には「令和8年熊本地震」の被災者支援として、関連会社4社とともに700万円、役職員有志による45万円を合わせた745万円を日本赤十字社北海道支部に寄付した。
中山社長は「この度の受賞を大きな励みとし、今後も建設事業を通じて地域社会の発展と安全・安心な社会基盤づくりに貢献してまいります」と語る。