大北グループ
先進技術と〝こころくばり〟で躍進する建設グループ
舗装工事の「山伏パコム」や重機施工を担う「タイコウ」など、建設・土木、不動産、警備会社など9社から成る「大北グループ」。富良野市を中心とした道北圏で道路や河川、農地整備、治山など多岐にわたる工事を担っている。
グループの中核は地場大手ゼネコンの「大北土建工業」。1944年の創業で、北海道開発局や北海道、富良野市など官公庁発注の公共工事を軸に、上川管内でトップクラスの売上高と施工実績を誇る。
昨年は、大規模開発が進む地域高規格道路「旭川十勝道路」の区間工事を担当するなど、富良野圏域の地域インフラを支えている。
その技術力は高く評価されており、北海道開発局が定める入札参加資格では最高評価の「A等級」に位置。
2026年は4年連続で「工事成績優秀企業」に認定されたほか、「優良工事等表彰」も受賞した。
DXやICTも積極的に推進している。業界に先駆けてドローンを活用した測量、自動運転などのICT建機を活用。遠隔臨場などを用いた現場管理、BIM・CIMとARモデルによる円滑な施工管理などを実践している。
こうした取り組みは「ICT技術を活用した作業効率化と品質向上」事例として、7月に国交省北海道開発局「i‐con2026奨励賞」を受賞した。
荒木崇宏社長は「今年度からDX・ICTに特化した専門チームを立ち上げました。現在は、重機の無人遠隔操作などの実証実験を各現場で行っています。テクノロジーによる省力化、効率化、品質向上で建設業全体の発展に貢献したい」と語る。
同グループが理念として掲げているのは「こころくばり」で、地域への〝こころくばり〟を大切にしている。その一例が国内外から大勢の観光客が訪れる「北海へそ踊り大会」への参加だ。審査員による図腹の出来栄えや踊りの統一感なども評価される祭りで、これまでに3度の「へそ大賞」を獲得。26年も踊りの採点が最高得点だった一般団体に贈られる「森田藤八賞」に輝き、地元では名門チームとしても知られている。
また、富良野には「富良野協会病院」があり、周辺町村の住民にとって重要な救急医療拠点を担う。地域共生・貢献の一環として、同院が行った麻酔管理システム導入費用のクラウドファンディングへ、大口の寄付も敢行している。
社内では完全週休2日制の導入のほか、デジタル化による残業時間抑制、各種祝い金制度の策定など、従業員が働きやすい環境づくりを推進中。直近3年間では、新卒者などの離職率が20%以下で、25年に厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」にも選定されている。
「地域において、雇用の場の創出も我々の大きな役目です。リゾート地となった富良野を代表する企業として、地域の発展を支えていく」と荒木社長。