ホステスの誕生日文化に新たな価値観をー南真白が〝生誕20周年〟でアートの展示会を開催
ホステスとして一時代を築き、現在は多岐にわたる事業を展開する経営者でもある南真白氏。6月1~3日に、自身が経営する人気高級クラブ「Club燭台」で20回目の誕生会を開催した。これまでとは趣向が異なる「夜の美術館」と銘打った誕生会について、南氏に話を聞いた。
――具体的な内容は?
南 テーマにしたのは「アートと美食のコラボ」です。20回という記念の会でもあったので、自分の好きなことを取り入れたいという思いがありました。
道内の若手芸術家の作品を店内に飾り、料理はススキノの人気鉄板焼き「YANAGI」の堂本さんがフルコースを提供するという内容でした。
――今までとは趣が違いますね。
南 これまでは、ノルベサの屋上を借り切って芸能人を呼んで〝ザ・ホステスの誕生会〟みたいなこともしましたし、昨年は店内に鳥居を立てて神社の雰囲気で厳かに開催しました。シャンパンタワーを建てるようなにぎやかな会もいいのですが、今年はお客さまやスタッフなど、普段私と関わってくれている人々に恩返しをしたいという思いから設定をギャラリーにしました。非日常の空間で価値を提供することが目的ですね。弦楽二重奏によるクラシックの生演奏をBGMに、素敵な時間をたくさんの人と共有できたと思いますし、ホステスの誕生日文化の常識を打ち破ることもできたと思います。
――アートをテーマにしたのはなぜでしょうか。
南 元々、美術館などにも良く出かけるくらいアートが好きでした。加えて、若手アーティストの方が展示する場所も機会も少ないという話を聞き、「夢を後押ししたい」と思ったのがきっかけです。今回は7人の若手アーティストの絵画作品を店内に展示し、お客さまに見ていただきました。作品ごとにQRコードを読み込むと、詳しく作家さんなどの情報が知れるような形にして、お客さまとのマッチングにもつながると良いと思っています。
――お客さんの反響は。
南 燭台の収容人数は50人以上なのですが、毎日テラス席を解放するほどの人が来てくれました。6月1日から3日までの3日間で、来てくれたお客さまは50組以上。毎年、楽しみにしている人もいるので、〝新しい価値〟を見せられたのかなと思います。
――有意義な期間でしたね。
南 そうですね。お客さまに喜んでいただいたことに加えて、若手アーティストの頑張っている姿が当社の若いスタッフにも刺激になったようです。また、イベントの売り上げの一部は、当社が運営する子ども食堂に寄付させていただきましたので、子どもたちにも喜んでもらいたいと思っています。
――来年の誕生会の構想は?
南 まだ具体的には決まっていませんが、大きなホテルでイベントを開催したいと考えています。私自身、来年で40歳になります。たくさんの人に感謝を伝えたいと考えていますので、またここから1年間突き進んでいきます。
――一方で新店もオープン。
南 ホステス業は40歳までに引退と思っていましたが、7月1日に会員制のクラブを開店しました。軌道に乗せるまでは頑張りたいと気合を入れています。
また、経営している会社数も増加し、5月には「橙環グループ」を立ち上げ、6つの子会社をまとめました。これからも若者の手本になるように、経営者としても、現役ホステスとしても最前線で走り続けていきたいです。
(ききて・氏家)