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大洲電気

施工したネットワークラック

通信インフラを支え続けて60年。技術継承で次代を切り開く

 情報通信設備のコンサルティングと電気通信工事を手がける「大洲電気」は、今年10月に創業60周年を迎える。

 昭和の黒電話の時代から通信技術の進化に対応し続け、現在は道内と首都圏を拠点に事業を展開。企業の設備更新需要の高まりなどを背景に、2025年の売上高は過去最高を更新した。

 主力事業は、法人向け電話交換機(PBX)設備やネットワーク構築、医療機関向けナースコールシステムの設計・施工・保守だ。医療機関や航空関連施設など、高い品質管理と厳格な運用ルールが求められる現場で豊富な実績を重ねている。

 一般的に電気工事と通信工事は別々の事業者へ依頼するケースが多いが、同社は双方の資格・許認可を有しており、ワンストップで対応。工期短縮やコスト削減にもつなげている。

 高品質な施工を支えているのが、人材育成への積極的な投資だ。社内には現場同等の電話交換機や新型のナースコール設備を導入し、実践に近い環境で技術を習得できる体制を整備。さらに、国家資格の取得を全面的に支援し、技術者一人ひとりの専門性の向上を後押ししている。

 また、今年3月には「健康経営優良法人」の認定を取得するなど、人材育成と働きやすい職場環境づくりの両面から、次代を見据えた企業づくりを進めている。

 一方、新たな取り組みとして、40年にわたり取引を続けるヤマハ(本社・静岡県)社製の「調音パネル」の取り扱いを4月から開始した。会議室やオフィス空間における〝声の聞き取りづらさ〟という課題に着目し、コミュニケーション環境の改善に向けた新たな需要を見込む。

 澤田博和社長は「次の10年は、次世代への技術継承と組織基盤の強化に注力していく。長年にわたり培ってきた技術力と、社員を第一に考える組織風土を強みに、さらなる成長を目指していきます」と意気込む。

ヤマハ社製の調音パネルの取り扱いを開始
テスト用のナースコールを社内に導入
澤田博和社長