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環境開発工業が創業50周年の記念祝賀会を盛大に挙行

祝賀会は約3年前から準備を進めた

産業廃棄物処理や資源循環事業を手掛ける「環境開発工業」(本社・北広島市、吉田寿一社長)が5月19日、札幌市内で創業50周年の記念式典を開催した。これまでの歩みを振り返りながら次の50年に向けた新たな成長戦略を共有した。

廃油のリサイクルを中核に創業50周年

 1976年創業の「環境開発工業」は、北広島市に本社を構える産業廃棄物処理・リサイクル企業だ。整備工場やガソリンスタンドなどから排出される使用済みエンジンオイルを再生重油として再利用する「廃油リサイクル」を道内に先駆けて実践。北海道の資源循環を支えてきた。

 現在は、OA機器のリサイクルやRPF(固形燃料)の製造、低濃度PCBの収集運搬、消火器リサイクルなど幅広い事業を展開。さらに、土壌や河川への灯油漏えい事故に対応する専門部門も設置し、回収・浄化など緊急対応にも力を注ぐなど、循環型社会を支える総合環境企業として存在感を高めている。

 2022年には、東証スタンダード上場の富士ユナイトホールディングス(東京都)のグループに入り、経営基盤を強固なものとし、新たな成長フェーズへ踏み出した。

 その節目となる創業50周年記念祝賀会が5月19日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で開かれた。取引先や関係団体、金融機関、グループ会社関係者ら約180人が出席。半世紀にわたり築き上げてきた信頼と実績を印象づける一夜となった。

 開会前には「50年の歩み」と題したコンセプトムービーを上映。創業当時の写真や現場映像、社員の姿などが映し出され、出席者らは同社の歴史に静かに見入っていた。

 冒頭では、富士ユナイトホールディングスの川崎靖弘社長兼CEOが登壇し、「脱炭素、資源循環、エネルギー安全保障という大きな社会変化は、私たちにとって挑戦であると同時に、大きな成長機会でもある」と語った。

 その上で環境開発工業をグループの中核企業と位置付け、「廃棄物処理企業から資源創出企業へ、社会課題への対応から未来を設計する企業へ進化していく」と強調。従来の処理ビジネスにとどまらず、資源循環やエネルギー分野への展開を加速させる考えを示した。

 特に近年は、使用済みトナーをアスファルト添加剤として活用する新事業にも着手。「静脈産業の役割は、不要物を処理することから、新たな価値を生み出すことへ変わりつつある」と述べ、環境ビジネスの新たな可能性を示した。

次の50年に向けて挑戦を続ける決意

 来賓あいさつでは、石油製品、石油化学製品の輸入、販売を手掛ける朝田商会(東京都)の真田稔也副会長が登壇。「環境開発工業さんとは30年近い付き合いになる。東日本大震災後には福島県で長期間にわたり油回収やリサイクルをともに行った」と振り返り、「再生重油やバイオ燃料、CO2削減、植林事業など、環境分野で果たす役割は今後さらに大きくなる」と期待を寄せた。

 乾杯の発声は、廃タイヤリサイクル業の共栄燃産(札幌市)の桒田清貴社長。司会はラジオパーソナリティとして知られる箕輪直人氏が務めた。余興では、和太鼓・津軽三味線ユニット「和楽器三銃士」が迫力ある演奏を披露し、会場を盛り上げた。

 また、祝賀会では通常の壇上スピーチではなく、各テーブルを回りながら来賓に話を聞く〝テーブルスピーチ形式〟を採用。渡辺隆志取締役が箕輪氏とともに進行役を務め、創業当時の苦労話や思い出話が次々と披露された。

 中締めでは、環境開発工業の吉田寿一社長が登壇。「20年以上勤務する社員が多数在籍している。その経験と判断力が、安全・安心な処理と顧客からの信頼につながっている」と強調。

 さらに、「北海道でも猛暑や線状降水帯など、気候変動の影響を現実として感じる時代になった。循環経済への移行は待ったなしだ」と指摘し、「地域と環境に必要とされる企業として、次の50年に向けて挑戦を続けていきたい」と決意を語った。

 最後は一本締めで閉会。出席者らは50年の節目を祝うとともに、資源循環時代を見据えた同社の新たな挑戦に期待を寄せていた。


約180人が出席した


会場には数多くの祝花が並んだ


「和楽器三銃士」が余興に登場


渡辺隆志取締役(右)


環境開発工業本社(上)では、廃油リサイクル(右下)も行い、バイオディーゼル車(左下)も走らせる

川崎靖弘富士ユナイトホールディングス社長兼CEO
真田稔也朝田商会副会長
桒田清貴共栄燃産社長
司会の箕輪直人氏
吉田寿一環境開発工業社長