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タケイチ工業が50周年 〝進取の精神〟で突き進む

竹越賢二社長

シーリング工事を手がけるタケイチ工業(本社・札幌市)が4月に設立50周年を迎えた。〝進取の精神〟をモットーに、新たな一歩を踏み出す。

 外壁から建物の防水性・気密性を高めるシーリング工事。この分野の専門企業として、庁舎などの公共施設をはじめ、学校や空港、ビル、工場など官民問わず幅広い施工実績を持つのが「タケイチ工業」だ。2024年には後志事務所を開設し、ニセコ周辺のさまざまな開発プロジェクトにも参画している。

 設立は1976年。4月に50周年を迎えた。竹越賢二社長は「先代から続く品質へのこだわりを踏襲しながら、時代に応じた経営が大切です。〝進取の精神〟をモットーに、新たな挑戦にも取り組んでいく」と語る。

 施工品質を追求し、社内の講習会や技術検討会、実技研修を実施。「一級シーリング防水施工技能工」と「一級施工管理技士」の取得を目指した独自の教育プログラムで、職人の技術力向上と組織全体のレベルアップを図っている。

 竹越社長は「防水工事だけでなく、周囲の仕事を理解することで、さらなる施工品質の向上につながる。資格取得と技能向上を最大限支援しています」と話す。ただ、指導方針は甘くはないという。

「たとえ経営が順調であっても、トップの役割は常に〝ダメ出し〟を続け、会社を新化させていくことだと考えています。時代に逆行するかもしれませんが、技術、精神の両面であえて厳しく指導しています。無責任なやさしさは本人のためになりません。〝うぬぼれない〟ためにも、社員間でも忖度なく言い合えるような強い会社を目指しています」と竹越社長。

 一方、「やるべきことをやればしっかりと還元します」(竹越社長)と業界に先駆けて職人の待遇面向上にも取り組んできた。退職金制度や従業員宿舎の整備をはじめ、昨年は平均10%以上のベースアップも実施。今後も継続して待遇を引き上げていく方針だ。

 21年には、一級建築士事務所「タケイチ設計事務所」を立ちあげた。足場や左官、塗装など約20社の専門企業と提携し、改修工事や新築工事をコンスタントに受注している。

「新たな仲間として建築士が複数人加わる予定で、工事の幅も着実に広がっています。協力いただいている各社には感謝しかありません。今後も良い関係を続けていきたい」と竹越社長。

 新規事業『ymmy』も本格稼働させる。「工事現場内に限ったランチ提供事業です。温かいものを食べて元気に働いてほしい。これから営業活動を進めていきます」と竹越社長。

 一方、23年5月には、竹越社長が音頭を取り、新たな業界団体「北海道シーリング連合会」を立ちあげた。「北海道シーリング工事業協同組合」と連携し、業界全体のレベルアップと人材不足問題に立ち向かっている。

「業界の未来を考えた際に、技能レベルの低下は大きな問題ですが、その前に、今の若い人の常識や人としての在り方など〝人づくり〟からもう一度やり直し、それから技術を学ばせるという順序を間違いないようにしたい」と意気込む。   

4月13日に記念祝賀会を開催した
若手社員が数多く活躍している