Co(コウ)
人手不足を解決する調理済み配食サービスが好評
高齢者施設にとって、人材不足は深刻な課題だ。特に食事提供に伴い早朝出勤や夜間勤務が発生する調理・配膳スタッフの確保は難しい。近年は、人件費に加え食材費や光熱費も高騰しており、食事提供そのものが経営を圧迫している。
こうした課題を抱える高齢者施設にとって、心強い存在となっているのが「Co」の配食サービス「快傑!モリッケ」だ。
石井則好社長は「快傑!モリッケとは、自社工場で調理済みの料理や食材を真空パックで配送するものです。調理は皿や器に盛り付けた後、冷蔵から加熱作業を自動でおこなう再加熱機にセットするだけで提供できます」と胸を張る。
調理はもちろん湯煎も不要で、未経験者でも対応可能だ。高齢者施設のスタッフは食器に盛り付けるだけ。スチーム(蒸気)で食器ごと温められるため、盛り付け中に料理が冷める心配もない。40~50人分であれば、スタッフ1人でも1時間ほどで提供できる。
「食事は管理栄養学に精通する北海道文教大学の松本洋子準教授が監修しており栄養価も適切です」と石井社長。
価格は、朝・昼・晩の3食で864円(税込み)で、給食に関わる人件費や求人広告費、光熱費の削減など、コスト圧縮の効果は少なくない。既存スタッフの負担軽減により、離職防止につながった事例もあるという。
工場は滝川市と宮城県仙台市にあり、2026年2月からは札幌市厚別区でも稼働が始まった(仙台工場と札幌厚別工場は他社との共同事業)。
石井社長は「再加熱機の導入は必須ではなく、湯煎で対応している施設もあります。近年は少ない人員で稼働する仙台、厚別工場の実績をかわれて、複数施設を運営されている施設厨房を1カ所で担うセントラルキッチン化に向けたコンサルティングの相談も増えてきています」と話す。
すでに道内はもちろん本州の高齢者施設や自衛隊基地などで導入が進む。
石井社長は「札幌市内にさらにもう1カ所工場を設ける計画も進んでいます。当社の企業理念は『温かい食事で人を救う』です。食というライフラインを担う企業として誇りと責任を持ち、今後は少しでも人手不足に悩む高齢者施設の助けになりたい」と語る。