今井仮設工業
〝2つの次世代〟をテーマに道内業界の発展へ尽力
とび・土工を主事業とする「今井仮設工業」が得意としているのは、基礎工事やコンクリート工事、足場工事。これまで大型商業施設や高層ホテルのほか、橋梁、発電所など多くの大型案件にも参画してきた。
2026年は〝2つの次世代〟をキーテーマに設定している。1つは「次世代足場」の活用と提案。24年からは、次世代足場と言われる「ファステック」を導入した。従来型に比べて安全性が向上し、足場内の空間が広く作業効率が高いのが特徴だ。
同社が24~25年にかけて行った白川浄水場(南区)の大規模改修工事では、ファステックの活用を元請けへ提案。これが採用され、大幅な工期短縮へとつなげている。
今井厚会長は「首都圏を中心に、主要ゼネコンでは次世代足場の採用が必須となっている。安全基準の強化に伴い、今後は本格的に北海道でも普及が進むと予想し、早期の導入が必要だと考えました。26年は、さらに積極的な活用と提案を推進していき、道内での普及を加速させていきたい」と話す。
もう1つが「次世代管理者」の育成だ。ベテラン社員が持つ貴重な〝暗黙知〟を継承するため、作業手順の動画記録や作業品質の判断基準をテンプレート化し、クラウド上などで可視化した。
「〝いつでも、どこでも〟確認することができるようになったことにより、若手がより創造的で高度な業務に打ち込める環境を整えました」(今井会長)
さらに、場当たり的なOJTに頼らず、体系的な育成プログラムも構築。今後は、外業でありながら施工計画の策定や図面作成など、内業にも精通した次世代の管理者を育て上げていく計画だ。
こうした同社の取り組みは、取引先にも高く評価されている。今井会長は今年1月から、国内大手ゼネコンの道内協力会社で構成される協力会の副会長に就任。元請けとともに若手の育成に力を注いでいく。
「元請け先からは『現場での若手施工管理者の育成のため、職人の立場と目線からアドバイスがほしい』との声もいただきました。建設業界全体の発展のためには、若手の育成や底上げが急務です。ゼネコンと一緒に業界の未来を変えたい」と今井会長。