カネシメホールディングス
水産業の課題を解決し食を通じた安全保障に貢献
「カネシメ髙橋水産」を中核とする水産物卸売商社。25年は道内の主要な水揚げ品である秋サケやホタテ、昆布が不漁で、イクラや筋子なども価格が高騰。輸入品も円安の影響で価格が上昇した。
国内で水産物の生産量が減少する中、さまざまな施策を進めている。25年9月には水産物の循環型経済を目指す共同事業体「サステナブルーコンソーシアム北海道」も立ちあげた。
髙橋清太取締役執行役員は「持続可能な資源利用や水産業のDX、流通の合理化、代金決済の合理化の4分野を〝産官学銀〟の連携で取り組む。加盟企業を増やし、定期的な勉強会やシンポジウムを開催する予定です」と話す。
また、設立10周年を迎えた「北海道食文化研究会」では、水産物を中心に肉、野菜も含めた付加価値を高める目的で食品業者や料理人、大学教授などが参加。食による異業種連携の基盤を構築し、ユーチューブなどで発信している。
髙橋清一郎社長は「水産業は海外では成長産業です。生産量1億㌧が30年で2倍の年2億㌧に増えた。道内でもホタテ漁の周辺は生活が安定していて人気があり、次世代の育成も進んでいる」と話す。
26年は道産食材の販路拡大など世界を見据えた活動に注力。海外輸出を担う関連会社「TASTE OF HOKKAIDO」と連携する。
髙橋社長は「当社の活動目的は水産物の安定供給にあります。つまり食を通じた安全保障です。今後も愚直に商いを続けることで道民・国民の〝おいしい〟と健康に寄与していく」と話す。