飯田枢税理士事務所
いいだ・かなめ/1982年東京理科大学薬学部卒業。ホシ伊藤(現ほくやく)勤務などを経て98年税理士登録。2001年飯田枢税理士事務所開設。22年岩見沢商工会議所監事。
利益増を重視し、賃上げのための値上げを推奨
岩見沢市を拠点に25年、地場企業に寄り添ってきた。
近年は、物価上昇下における中小企業の利益確保に向けた助言を行っている。
飯田枢税理士は「まずは値上げを断行して利益を確保してください。それが賃上げの原資となる。賃金が上がらなければ社員の離職を招いたり採用にも悪影響を及ぼし、業績拡大も難しくなる。悪循環に陥いるからです」と商品やサービス価格の値上げを推奨する。
しかし、値上げをしやすい状況にあっても客離れを危惧して踏み切れない経営者は多い。
飯田税理士は、やみくもに値上げをするのではなく「サービスや商品の質を今以上に高める」「取引先に丁寧に説明をする」ことをアドバイスする。
「取引先との信頼関係があれば、本当に大事な顧客は残ってくれます。適正価格に見合う高付加価値を提供できれば、その後の満足度も上がります」と語る。
もちろん取引先の事情に合わせた柔軟さも必要となる。同事務所もコロナ禍で業績不振となった取引先の顧問料をゼロにしたことがあるという。
「コロナ融資後、資金的に苦しい企業は多いですが無理な借金は厳禁。補助金や助成金を活用して手元の資金を増やすことです。身の丈にあった経営をしてください。全力でサポートします」と飯田税理士。