弁護士法人PLAZA 総合法律事務所
おばた・ともひろ/2001年早稲田大学卒業。05年に弁護士登録をした後、12年に太田・小幡綜合法律事務所 (現PLAZA総合法律事務所)設立。19年に共同代表に就任した。第二東京弁護士会所属。
札幌と東京の2拠点で労務やM&Aを担う参謀役
「弁護士法人PLAZA総合法律事務所」は、東京と札幌の2拠点体制で顧問先は200社を数える。
昨年4月には札幌事務所が移転。市内中心部のオフィス街から首都圏並の法務サービスを提供できるようになった。
「依頼者の真の利益に奉仕すること」をミッションに掲げ企業向けに「社外法務(顧問)」「企業支援」「事業再生」「係争裁判」の4分野、個人向けに「債務整理」「相続信託」の2分野で業務を行う。
特にM&Aを含む事業再生では道内屈指の実績を持つ。ここ数年の社会保険料の値上がりやコロナ融資の返済開始で資金繰りが悪化している企業は多いが、金融機関との交渉や返済期間のリスケジュール、債権カット、売却までサポートしてくれる。
札幌市出身の小幡朋弘代表は「事業再生もM&Aも資金的な余裕があるうちに検討を進めるのがベストです。事業譲渡はもちろんですが、業容拡大中の企業からの買収先の相談にも応じます」と話し、買収対象企業の財務内容やリスク調査を行うデューデリジェンスのノウハウも提供する。
近年は、道内中小企業からの顧問弁護士契約の依頼も増加している。
馬場聡副代表は「常日頃から労務やコンプライアンス問題の相談に乗ることができるので、トラブルの予防から万が一のトラブル発生時まで速やかに対応できます。顧問弁護士を持つことは対外的なイメージアップにもつながります。経営者の孤独に寄り添っていきたい」と話す。
また、札幌事務所には社会保険労務士も在籍し、労務規約の作成や福利厚生のコンサルティングも提供する。
さらに北海道を代表する大規模士業グループ「法務・会計プラザ」にも所属しているため、司法書士や公認会計士、税理士、社会保険労務士、不動産鑑定士、行政書士、中小企業診断士とネットワークがあり、相談内容に合わせて各種専門家を迅速に紹介できるのも強み。
小幡代表は「顧問弁護士が近くにいれば、日々の何気ない会話の中から経営者が気づかないリスクを察知できます。事業の発展に欠かせない企業の参謀役として、気軽に相談してほしい」と呼びかける。
またクライアント同士のビジネスマッチングも好評で、顧問先を集めた会食会なども定期的に実施している。
ばば・さとし/2006年北海道大学卒業後、08年に同大法科大学院修了・12年に弁護士登録後、太田・小幡綜合法律事務所 (現PLAZA総合法律事務所)に入所。18年にさっぽろ事務所所長、20年に副代表弁護士就任。札幌弁護士会所属。